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2001 10/17 |
10/17 | <テロ大戦>タリバン軍、「山岳洞窟戦」を本格準備 アフガニスタンに対する米英地上軍の投入が差し迫るなか、タリバンが「米国に教訓を与える」としながら「山岳洞窟戦」を本格的に準備している。 タリバンは最近、1980年代の旧ソ連軍との戦争で洞窟戦のベテランとして名声を博したハクァニ将軍を軍最高指令官に起用した。 同将軍は「以前、旧ソ連を相手に戦果をあげたジハード(聖戦)を懐かしむタリバン戦士らが、再び手本を見せる非常にいい機会だ」と自信を示した。 ◇難攻不落のタリバン洞窟=ハクァニ将軍が洞窟作戦の本部として使用するチャワル地域はパキスタンの国境地帯に位置する。 先週、米空軍は戦闘爆撃機B−2、B−52を動員し、地下約6メートルまで食い込む洞窟専用のバンカー弾を集中的に投下し地上戦に備えたが、洞窟内の軍事施設は全く損傷を受けていないという。 1980年代のアフガニスタン洞窟戦に参戦したロシア軍将校は「チャワル地域の山岳洞窟は計41カ所だが、険しい山岳の狭い道を登って現れる渓谷は深さがおよそ150メートルほどだ。この峡谷の一帯に洞窟基地が散在している」とし「ここには電気設備があり、最新の医療施設が備わった病院、礼拝堂、パン工場さらに図書室までが整っている」と証言した。 同将軍は「当時ロシア軍が数え切れないほどこの地域に空爆を加えたにもかかわらず、洞窟基地はほとんど被害を受けなかった、むしろ作戦に出た旧ソ連軍のヘリコプターが24機も撃墜された侵略軍の墓だ」と付け加えた。 ◇洞窟要塞への攻略法=軍事専門家らは、米英連合軍が山岳洞窟に入っていく前に▽ガス弾などを洞窟の入口に投入▽対心理作戦音響のボリュームを大きくあげて洞窟内の敵を圧迫▽タリバン軍が洞窟の入口に出させる立体作戦を繰り広げるのが効率的だと話す。 しかし幅0.9メートルのジグザグ状の山岳洞窟は、地下深くにつながる食水路を通じて四方へと通じるようになっており、こうした洞窟入口の封鎖作戦には限界があるとの指摘だ。さらに、タリバン軍が洞窟内にいるサソリやコブラなども活用するものとみられ、米軍の洞窟戦はさらに難しくなると予想されている。 柳権夏(ユ・クォンハ)記者 < khyou@joongang.co.kr > 2001.10.17 21:43 |
<アフガン攻撃>首都などを集中的に爆撃 多数の死傷者も 米軍は17日もアフガニスタン空爆を続け、首都カブールなど各地を集中的に爆撃した。現地からの報道によると多数の死傷者が出ている。アフガン・イスラム通信は同日、南部カンダハル近郊の二つの診療所が爆撃を受け、8人が死亡、20人が負傷したと伝えた。空爆開始以来、使われた爆弾やミサイルは2000発を超えた。(毎日新聞) |
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<イスラエル暗殺>観光相が銃撃され死亡 PFLPが犯行声明 【エルサレム海保真人】イスラエルのエルサレムにある高級ホテル「ハイアット」8階客室前で17日朝(日本時間同日午後)、対パレスチナ強硬派で知られるレハバム・ゼエビ観光相(75)が何者かに頭や首を3発銃撃され、死亡した。パレスチナの急進派組織「パレスチナ解放人民戦線(PFLP)」は、今年8月下旬、リーダーのムスタファ議長がイスラエル軍の武装ヘリによるミサイル攻撃で暗殺されたことに対する「報復だ」と犯行声明を出した。 米国の同時多発テロ後、やや平静を取り戻していたパレスチナ情勢は、イスラエル軍とパレスチナ過激派双方による「暗殺の応酬」という新段階に突入、緊張が高まっている。 イスラエル警察などの調べでは、ゼエビ観光相は妻と朝食をすませ、一人で先に客室に戻った際、待ち伏せしていた者に撃たれた。 ゼエビ氏は極右政党「国民連盟」を率い、今年3月、シャロン連立政権の発足に伴い観光相に就任。衝突問題に絡み、パレスチナに対する軍の攻撃を積極支持し、アラブ・パレスチナ側の強い反発を買っていた。政権が自治区封鎖を緩和する方針を打ち出したことに抗議し、15日に辞表を提出していた。 レバノンのテレビ局やAFP通信に届いたPFLPの犯行声明は「シャロン(首相)はパレスチナの血が高価であることを知るべきだ。今後もシオニスト国家の政治、軍事指導者は我々の標的とされる」と警告しているという。 同時多発テロ事件後、同事件を誘発したとの見方もあるイスラエル・パレスチナ衝突の収拾に向けた動きがみられたが、パレスチナの一部過激勢力は、同時多発テロとアフガン報復など不穏な動きに逆に触発され、犯行に走ったとみられる。(毎日新聞) |
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米軍機がカブールのタリバン軍事基地を空爆、燃料貯蔵庫が炎上 [カブール 17日 ロイター] 目撃者によると、アフガニスタンの首都カブール上空に飛来した米軍用ジェット機がタリバン勢力の軍事基地に爆弾を投下し、燃料貯蔵庫が炎上、巨大な煙の柱が空高く上がっている。 住宅密集地近くで起きた空爆の目撃者は、「ジェット機が少なくとも4発の爆弾を基地施設に投下し、そのうちの1発は燃料貯蔵庫に投下された」と述べた。 消火作業に失敗したことを受け、旧ソビエト製戦車数両が基地から離れるのが目撃されたという。 (ロイター) |
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米軍機がジャララバード近郊を空爆=アフガン・イスラム通信 [イスラマバード 17日 ロイター] アフガン・イスラム通信(AIP)によると、米軍機がアフガニスタン東部ジャララバード近郊のタリバン軍拠点を空爆した。 AIPによると、米軍機はジャララバードの約5キロ南にあるタリバン軍の施設や、同市から約1キロ離れた軍拠点を攻撃した。 AIPは、周辺一帯が砂ぼこりに包まれているとする同市内の目撃者の話を伝えている。(ロイター) |
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カンダハルで空爆、4人が死亡し8人が負傷=AIP [イスラマバード 17日 ロイター] 米軍機が、南アフガニスタンのカンダハルを攻撃し、一地域で火災を引き起こし、4人が死亡し、8人が負傷した。 アフガン・イスラム通信(AIP)が報じた。 同通信によると、アフガンを実効支配するタリバンの拠点であるカンダハルへの空爆で、複数の犠牲者が出るとともに多くの人々がカンダハルから逃げ出さざるをえなくなっている。 同通信が取材ソースが語ったとして伝えたところによると、17日朝早くの爆撃は、火災を引き起こし、煙がカンダハル東部から来るのを見ることができた。(ロイター) |
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米国はアフガニスタンの市民を標的にしていない=米国防長官 [ドバイ(アラブ首長国連邦) 17日 ロイター] ラムズフェルド米国防長官は、カタールのアラビア語衛星放送局、アルジャズィーラとのインタビューで、米国主導の対アフガニスタン軍事攻撃で多くの民間人が負傷した、との報道を否定した。 17日早く放送されたインタビューの抜粋で同長官は、アフガニスタンの民間人は、タリバンの対空砲あるいはアフガニスタンの国内勢力間の戦闘により負傷した可能性がある、と見方を示した。 同長官は、「もちろんそれは単に真実ではない。われわれは民間人の負傷者を出さないよう十分注意を払っている」と述べた。 また、「われわれは、細心の注意を心がけているが、現実には国中であのように大量の砲弾が飛び交えば、民間人の負傷者は避けられない」と述べた。 同長官のコメントはアラビア語に吹き替えて放送された。 アフガニスタンを実効支配するイスラム原理主義勢力タリバンの当局者らは、米軍戦闘機による攻撃で、同国東部ジャララバード近郊の村で最大200人が死亡した可能性があるとして、14日、ジャーナリストに同地域を公開した。(ロイター) |
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ビデオからビンラディン氏の居所を推定できる=米地質学者 [オマハ(米ネブラスカ州) 16日 ロイター] 1970年代に数年間アフガニスタンで地図の作成に当たっていたという米ネブラスカ大学の地質学者ジャック・シュローダー氏は、先に放映されたウサマ・ビンラディン氏のビデオから、同氏が身を隠している場所が推定できると述べた。 このビデオは、カタールの衛星テレビ局アルジャジーラが7日に放映したもので、この日に米英両国軍はアフガン空爆を開始している。 同氏はビデオテープの画質がさほど良好ではなく、場所を突き止めるには慎重を要するとしている。 しかし、同氏は、画面に見える堆積岩は、カブールから約210キロの同国南東部のパクティアとパクティカの2州にしか存在しないもののようだと述べた。 米政府当局も、この場所の件で同氏の見解を求めてきたというが、同氏は、ビンラディン氏がそこにとどまっているとは考えられないと指摘している。 (ロイター) |
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<アフガン攻撃>タリバン後の新政権で、日米非公式協議を開始 【ワシントン佐藤千矢子】柳井俊二駐米大使は16日の記者会見で、米軍のアフガニスタン攻撃に関連し、タリバン政権後の新政権樹立に向け、日米政府間で非公式協議を始めたことを明らかにした。協議は国務省と在米日本大使館、外務省と在日米大使館の双方で進めているという。 柳井大使は会見の中で、「日本はアフガンに経済協力をしてきており、歴史的にマイナスの負担もない。復興のための協力も得意な分野だ」と述べ、米国や国連などと連携しながら当事者同士の協議が整うよう支援する考えを示した。また新政権については「穏健な人たち、建設的に参加する人たちは当然すべて含まれるべきだ」と語り、タリバン穏健派も加えるのが望ましいという考えを示した。(毎日新聞) |
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カブールが白昼に空爆され、5~6回の大きな爆発=目撃者 [カブール 17日 ロイター] 目撃者によると、霧が立ちこめた白昼のカブール上空にジェット機数機が飛来し、5~6回の大きな爆発音が聞かれた。 ある目撃者は、「5~6回、爆発音があり、航空機はすばやく消え去った。かなり霧があったため、航空機が着陸したか否かは見えなかった。しかし爆発音はかなり強かった」と言明。 「通常なら、航空機がきて爆弾が落とされるまでに5~10分あるが、今回は飛来し、爆弾を落とし、そして飛び去った。機体を見つけて対空射撃をする時間はほとんどなかった」と付け加えた。(ロイター) |
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豪、米のアフガン攻撃協力で兵士や航空機・フリゲート艦などを派遣へ [メルボルン 17日 ロイター] オーストラリアは、米国によるアフガニスタン攻撃に協力するため、特殊航空部隊を含む兵士1550人のほか、戦闘機4機、フリゲート艦3隻、燃料補給機2機を派遣する方針を明らかにした。 ハワード首相は、投入は11月半ばまでにすべて完了する、との見通しを示している。 今回発表された投入規模は、当初の予定を上回るもので、同首相は、「派兵数は1550人になる」と述べた。(ロイター) |
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<アフガン攻撃>米、最大規模の空爆続く 米軍は現地時間16日深夜から17日朝にかけてもアフガニスタンのカブールなどを爆撃した。一方、米統合参謀本部のニューボルド作戦部長は16日の会見で、15日の空爆には航空機100機以上が出撃して7日の爆撃開始以来最大規模となり、16日も同様の激しい攻撃を行ったことを明らかにした。(毎日新聞) |
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主要標的はタリバン指揮中枢、米機100機以上投入 【ワシントン16日=貞広貴志】米国防総省は16日、アフガニスタン全域で1日当たり100機以上もの作戦機を投入しての大規模空爆を展開していることを明らかにした。ロイター通信などによると、現地時間17日未明(日本時間同日朝)も首都カブールなどへの空爆が続いており、タリバン政権の防空施設などから指揮中枢へと主要標的が移されている。 国防総省の16日の発表によると、これまでで最大規模となった15日の作戦行動には、回転式機関砲や榴弾砲など強力な火器で低空からの対地攻撃を行うAC130二機に加え、6―8機の爆撃機、空母搭載の戦闘機約90機が参加した。 攻撃目標となった12か所のうち7か所までがタリバンの本拠地である南部カンダハルに集中。記者会見したグレゴリー・ニューボルド海兵隊中将は、タリバン中枢機構の弱体化に向け、タリバン指導者たちをも「正当な軍事目標とみなす」と言明した。米軍は16日以降も同様の激しい攻撃を続行しているという。 一方、同通信などによると16日の攻撃の際に、カブールにある赤十字の倉庫が攻撃を受けて炎上、備蓄されていた食料や機器の多くが破壊された。国防総省は16日、米軍機が倉庫を誤爆したことを認めた。(読売新聞) |
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<アフガン攻撃>最大規模の空爆 北部同盟も攻勢 【ワシントン中井良則】米統合参謀本部のニューボルド作戦部長は16日の会見で、15日のアフガニスタン空爆には100機以上の航空機が出撃して7日の爆撃開始以来最大規模となり、16日も同様の激しい攻撃を行ったことを明らかにした。また、米軍が北部の要衝マザリシャリフ周辺のタリバン軍への空爆を強める一方、反タリバン連合(北部同盟)側の攻勢がマザリシャリフから約10キロにまで迫っていることも明らかにした。 作戦部長によると、15日は4空母の艦載機が約90機、長距離爆撃機が6〜8機、巡航ミサイル5発が投入された。低空飛行で地上を攻撃するAC130機を初めて使ったことも確認した。飛行場やミサイル施設、移動するタリバン軍や車両への攻撃も続いた。15日の昼間の攻撃は過去最大規模となった。 また、7日の空爆開始以来10日間で、使われた爆弾やミサイルは2000発を超えた。 作戦部長はアフガン北部での戦況について、北部同盟によるマザリシャリフ陥落が近いとの見方を示した。また、「米軍の攻撃はタリバンに劇的な損害を与え、戦闘力は追い散らされた。北部同盟に有利になっている」と述べ、空爆が北部同盟への支援になっていることを確認した。(毎日新聞) |
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米特殊部隊、アフガン投入 OCTOBER 17, 2001 09:31 by 韓起興 (eligius@donga.com) 米国がこれまでは空爆のみだったアフガニスタンに15日、地上作戦のための特殊部隊の低空飛行の航空機を投入するなど2段階作戦に突入した。 これとともに「炭そ菌恐怖」が全世界に拡散している中、米国で3度目の炭そ菌患者が発生し、生後7ヵ月の赤子も感染されたことが分かった。 ▲特殊部隊投入〓米ニューヨークタイムズ紙は16日、米国防総省幹部は特殊部隊の浸透援護用途で使われるAC130機がアフガン内作戦に動員されたと明かし、米国防総省として特殊部隊の投入を初めて認めたと報じた。 国防総省の幹部は、米空軍特殊作戦司令部所属のAC130機が15日、タリバーン政権の根拠地であるカンダハル近郊の標的を攻撃する任務を負って投入されたと明かにした。 C30ハキュリス輸送機を改良して攻撃機能まで備えたこの飛行機は、重機関銃とバルカン砲を装着し、移動中や集結した兵力を攻撃するなど通常の特殊部隊浸透の際の援護及び輸送用で使われる模様だ。 AFP通信もタリバーンのアブトル・ハナンへマート広報局長の話として、15日夜(現地時間)と16日午前、カンダハルに対する米軍の攻撃の時、高空を低速で飛ぶ飛行機が目撃されたと、16日伝えた。 米国防総省幹部たちは「情報収集が進み、米軍のタリバーン兵力に対するより精巧な打撃が可能になった」とし、「AC130機を投入したのは、タリバーンの防空網が大きく弱まったことによる自信感の現れ」だの見方を語った。しかし米国防総省は、特殊部隊投入について直接的には確認しなかった。 ▲炭そ菌恐怖拡散〓米国で初めて炭そ菌が発見されたフロリダ州ボカーラティンのタブロイド版新聞サン紙の職員エアネスト・ブランコ氏が炭そ病に感染したことが確認され、現在治療を受けていると、フロリダ州の保健官僚らが15日、明らかした。 また、ニューヨークにあるABC放送局の女性社員の息子、生後7ヵ月の赤子が炭そ素菌陽性反応を見せたと、米政府関係者が明らかにした。この赤子は放送局に来て、皮膚の傷を通じて炭そ菌に感染されたものと推定される。 これで米国では、死亡した1人を含め炭そ菌患者が3人となり、炭そ菌に感染または症状が表われた人は14名に増えた。 米連邦捜査局(FBI)は、炭そ菌胞子が発見されたボカーラティンの郵便局とニュージャージトレントンの郵便局など2個所を炭素菌配布の原点とみなし、ここを集中的に捜査しているとワシントンポスト紙が16日報じた。 サン紙に届けられた郵便物はボカーラティンの郵便局から発送され、トム・デシュル民主党上院院内総務とNBC放送局に送られた郵便物はトレンタンの郵便局から発送されていたことが確認された。 ロシアは15日、過去、冷戦時代に米国による生物化学兵器攻撃の備えて開発した炭そ菌ワクチンと関連技術を米国に提供する意向があると明かした。 |
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<アフガン攻撃>米国防総省、赤十字倉庫の誤爆認める 米国防総省は16日声明を出し、アフガン・カブール近くの国際赤十字委員会の倉庫を米軍機が誤って爆撃したと発表した。現地時間の16日、米海軍FA18戦闘機の1000ポンド爆弾が「不注意で」命中したという。攻撃目標とした軍事物資貯蔵倉庫群の一部を国際赤十字が使用していることを知らなかったと釈明している。(毎日新聞) |
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米軍機がカブールの赤十字倉庫を誤爆 ロイター通信によると、米国防総省は16日、アフガニスタンの首都カブールにある赤十字国際委員会の倉庫を米軍機が誤爆したことを確認した。 ◇ 【イスラマバード16日=源一秀】カブール発AP電によると、16日、カブール北部にある赤十字国際委員会の施設が米軍機による空爆を受け、警備員1人がけがを負った。人道支援のため、倉庫に保管されていた物資が被害を受けた。米軍による誤爆と見られる。(読売新聞) |
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