大規模宗教抗争、死者180人以上に インド(22:52)
ヨルダン川西岸キャンプ侵攻続き、パレスチナ人2人死亡(21:58)
米、報復核攻撃に備え「影の政府」 高官百人地下施設に(20:52)
ニクソン元米大統領、ベトナム戦争で核使用検討(18:55)
アジ化ナトリウム誤って服用させ、患者死亡 宇治徳洲会(22:20)
ガルシニア大量摂取で精巣に影響の恐れ 厚労省注意へ(20:21)
田中・長野知事の公職選挙法違反容疑、起訴猶予に(19:47)
新聞協会が、NHKネット事業問題で「反対」意見書(19:12)
野党が一致して反対へ 政府提出の個人情報保護法案(20:47)
橋本元首相の心臓手術無事終了 久美子夫人(19:34)
沖縄・瀬名波通信施設の返還に正式合意 日米合同委員会(19:16)
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大規模宗教抗争、死者180人以上に インド
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インドのスリナガル(Srinagar)南32キロ地点で、
インドの境界保安部隊( BSF )州警察官が
Hizb - ul - Mujahideen グループ指揮官含めた
3人の分離主義者闘士を殺害した。 |
インド西部グジャラート州で27日起きた列車放火事件をきっかけに、ヒンドゥー教徒によるイスラム教徒への襲撃が各地で相次ぎ、インドPTI通信によると焼き打ちなどによる死者は1日までに180人以上にのぼった。インド政府は同日、国軍約1000人を州都アーメダバードに投入したが、93年に800人が死亡したムンバイ(ボンベイ)の宗教抗争以来の大規模な騒乱になる恐れが出ている。
地元警察などによると、暴動が最も激しいアーメダバードでは1日未明、ヒンドゥー教徒約300人がイスラム教徒の家などに放火、就寝中の子ども8人を含む27人が死亡した。28日にも焼き打ちで、12人の子どもを含む38人が死亡した。また、AFP通信は目撃者の話として、アーメダバードで、ナイフや銃で武装した1000人規模の両教徒が衝突した、と伝えた。
政府は1日までに、州都を含む同州の34都市に外出禁止令を出した。フェルナンデス国防相も同日現地入りし、軍が州都を中心に展開し始めた。しかし、外出禁止令を無視した暴徒らによる投石や略奪は収まる気配を見せていないという。
また、ヒンドゥー至上主義団体は1日に全国で列車放火に抗議するゼネストを呼びかけた。ロイター通信によると、これに応じたヒンドゥー教徒がムンバイでバスに投石し、列車の運行を止めるなど混乱が生じている。
一連の暴動は、同州ゴドラで27日、ヒンドゥー至上主義者らを乗せた列車が放火され、58人が死亡した事件が発端となった。放火をイスラム教徒の仕業とみたヒンドゥー教徒が、州都を中心に、イスラム教徒の住宅や商店で放火や略奪などの「報復」を始めた。
列車のヒンドゥー教徒は、北部アヨディヤのモスク跡地にヒンドゥー教寺院の建設を求める集会に参加した帰りだった。アヨディヤでは92年、イスラム教のモスクがヒンドゥー教徒に破壊され、全国で2000人が死亡する宗教抗争に発展している。
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同上 |
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アーメダバード(Ahmadabad)での戦闘 |
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ヨルダン川西岸キャンプ侵攻続き、パレスチナ人2人死亡
イスラエル軍によるヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ジェニンとナブルスの、それぞれのパレスチナ難民キャンプへの侵攻は1日も続き、パレスチナ人武装勢力は激しく抵抗。同日早朝、パレスチナ人2人が銃撃で死亡した。自治政府筋は28日未明の侵攻開始から15人が死んだとしている。
イスラエル放送によると、軍は難民キャンプを戦車で包囲し、家ごとにしらみつぶしに捜索し、過激派逮捕や武器の押収をしている。パレスチナ側は銃撃、手投げ弾などで抗戦。ナブルスのバラタキャンプでは、イスラエル軍は通りで銃撃されるのを避けるために住居の壁を壊しながら、次の家に進むという戦術をとっているという。(21:58)
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米、報復核攻撃に備え「影の政府」 高官百人地下施設に
米ブッシュ政権は、テロリストが核攻撃をしかけても連邦政府の機能が維持できるように、政府高官約100人からなる「影の政府(シャドーガバメント)」を、秘密の地下施設で運用している、と1日付のワシントン・ポスト紙が報じた。「影の政府」は50年代のアイゼンハワー政権がソ連の核攻撃に備えて計画を策定していたが、実際に運用されるのは今回が初めてだという。
米国がテロの第2撃として恐れているのは、核兵器が使用される可能性だ。テロ組織アルカイダが核を持っている、という証拠は現時点ではないが、何らかの形で小型の核兵器を入手し、ワシントンを攻撃したら、連邦政府の機能が止まる危険性があるからだ。ポスト紙によると、影の政府の機能は、食糧や水の供給を確保し、交通、エネルギー、通信のネットワークを維持することにある。その後、行政府の肩代わりをする。
昨年9月11日の同時多発テロ事件の発生から数時間後に、政府高官が軍のヘリコプターで、東海岸の2カ所に移動。規模は、テロに対する警戒度によって変わるが、70人から150人で90日ごとに交代。行く先を口外することも許されず、「出張」中ということになっている。
秘密拠点には、食糧、水、医薬品がそろい、自家発電も可能。ただし、コンピューターが古過ぎて、政府のデータベースにつながらないといった問題も出ているという。(20:52)
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ニクソン元米大統領、ベトナム戦争で核使用検討
ベトナム戦争中に当時のニクソン米大統領が核兵器の使用を示唆し、キッシンジャー大統領補佐官の反対で取りやめになっていたことが28日、米国立公文書館が公表した大統領の会話の録音テープから明らかになった。
AP通信などによると、72年4月25日にホワイトハウスで、キッシンジャー氏が北ベトナム攻撃を強化する選択肢を示したことを受けて、意見を交わした。
ニクソン大統領「私はむしろ核兵器を使いたいんだが」
キッシンジャー補佐官「それはちょっとやりすぎになります」
大統領「核兵器というのが気になるのか。君にはもっと大きく考えてほしいね」
当時は、北ベトナム側が大規模な攻勢に転じ、米側が対応を考えていた時期。結局、ニクソン政権は、北ベトナムへの大規模爆撃を再開するとともに、主要な港湾を機雷で封鎖した。大統領は生前、ベトナム戦争で核の選択肢を考慮したが退けたとしていたが、テープはそれを大統領の肉声で裏付けている。(18:55)
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アジ化ナトリウム誤って服用させ、患者死亡 宇治徳洲会
京都府宇治市の宇治徳洲会病院(増田道彦院長)で1月末、心筋こうそくで入院中の男性患者(66)が、看護婦に誤って毒物のアジ化ナトリウムを服用させられ、翌日に死亡していたことがわかった。病院側は死亡の翌日、宇治署と宇治保健所に届けており、府警が業務上過失致死の疑いで調べている。
京都府への報告では、1月31日夕、看護婦から渡された薬を飲んだ男性が「気分が悪い」と訴えた。その後、患者は容体が急変し、翌2月1日早朝に死亡したという。
薬は尿検査に使うアジ化ナトリウムで、看護婦は検査室の担当者から手渡されたという。病院は、アジ化ナトリウムが看護婦に渡された際の事情を調べている。男性は1月中旬から入院していた。
アジ化ナトリウムは、人間が吸入すると、急速に血圧が下がり、意識を失う。各地の病院などで混入事件が相次いだことから、99年に「毒物」に指定された。(22:20)
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ガルシニア大量摂取で精巣に影響の恐れ 厚労省注意へ
ダイエット目的の健康食品などに使われているガルシニアについて、厚生労働省は1日、取りすぎに注意するよう消費者に呼びかけることを決めた。動物実験で大量に摂取すると精巣の機能に影響が出る可能性があることが分かったためで、近く製造・販売業者にも消費者への注意喚起を求める。
ガルシニアはインドやスリランカに分布するかんきつ類で、果実の皮から抽出した成分がダイエット食品などに使われている。乾燥させた皮はスパイスとして使われる。
国立医薬品食品衛生研究所がネズミで実験したところ、ガルシニア粉末を多く混ぜたえさを1年間食べさせたオスの精巣が縮まり、精子が作れなくなるなどの影響がみられた。(20:21)
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田中・長野知事の公職選挙法違反容疑、起訴猶予に
長野県の田中康夫知事が昨年、農村歌舞伎に1万円を寄付したなどとして、公職選挙法違反(寄付の禁止)の疑いで書類送検された問題で、長野地検は1日、「選挙の公正さを害する恐れが小さい」として田中知事を起訴猶予処分にした。
調べでは、田中知事は昨年5月、同県大鹿村であった国選択無形民俗文化財の農村歌舞伎を鑑賞した際に主催者に1万円を寄付し、同年3月には心臓病の男児を支援する長野市内の団体に5万円を寄付したとされる。
地検は起訴猶予とした理由について、農村歌舞伎については「飲食代の対価という意味合いが無いとはいえない」とし、心臓病の男児については「匿名性が高く、売名的な行為にあたらない」とした。(19:47)
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新聞協会が、NHKネット事業問題で「反対」意見書
日本新聞協会メディア開発委員会は1日、総務省に対し、NHKのインターネット事業や子会社の在り方に関する同省の指針案について「NHKの業務拡大につながりかねない」と、見直しを求める意見書を提出した。意見書では、NHKがNTTドコモのiモードなど携帯電話によるインターネット接続サービス向けに文字ニュースを無料配信する計画についても「有料課金している民間企業に深刻な打撃を与える」と反対の立場を表明した。
NHKのネット参入については「受信料という公的な安定財源を確保されているにもかかわらず、NHKが民間企業がしのぎを削っている分野に参入すれば民業圧迫する」として基本的に反対する姿勢を強調。総務省があげている参入条件についても「基準があいまいで、NHKをどう監視し、どう規定を順守させるのかの具体的な方策が示されていない」と問題点を指摘した。(19:12)
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野党が一致して反対へ 政府提出の個人情報保護法案
民主、自由、共産、社民の野党4党は1日の政策責任者会議で、政府が昨年提出し、継続審議になっている個人情報保護法案に一致して反対する方針を決めた。来週にも各党担当者の協議の場を設け、修正案を出すかどうかなどの検討を始める。
1日の会議では、個人情報を法的に保護する必要性があるという点で各党一致した。しかし、民主党から、政府案は(1)個人情報保護法制の基礎となる「自己情報コントロール権」の規定が不十分(2)個人情報を取り扱う事業者への政府の権限が強大で、公権力による民間への不当介入を招く恐れがある(3)報道の適用除外範囲があいまいで、取材・報道の委縮を招き、表現の自由を侵害する恐れがある−−などの意見が出され、政府案に反対することを確認した。廃案を目指すか修正案を提出するかなどは、今後話し合う。
与党側は今のところ、02年度予算成立後の後半国会で同法案の審議に入り、会期内の成立を目指すとしている。(20:47)
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橋本元首相の心臓手術無事終了 久美子夫人
東京・国立国際医療センターに入院中の橋本龍太郎元首相は1日、断裂した心臓内の弁を人工弁に取り換える手術を受けた。手術は約4時間に及んだが、久美子夫人らによると無事に終わったという。橋本氏は約1カ月の入院が必要という。
久美子さんは「(手術は)予定より大幅に短い時間でスムーズに終了した。現在は集中治療室(ICU)に移り、本人の顔を見たが、目で合図を送ってくれた。1日1日を薬として回復を願っている。当分皆様にお目にかかれないが、数多くのお見舞いやご激励に心よりお礼申し上げたい」とのコメントを発表した。
同日夕には野中広務、村岡兼造両氏ら橋本派幹部4人が久美子夫人を病院に見舞った。野中氏らは「手術は無事成功し、麻酔もさめて意識ははっきりしていると聞き、安心した」と記者団に語った。
橋本氏は27日未明に緊急入院し、僧帽弁腱索(けんさく)断裂による急性僧帽弁閉鎖不全症と診断された。(19:34)
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沖縄・瀬名波通信施設の返還に正式合意 日米合同委員会
96年の日米特別行動委員会(SACO)最終報告で合意された沖縄県読谷村の米空軍・瀬名波通信施設の返還が、1日の日米合同委員会で正式に決まった。アンテナなどの通信設備を同村内の米陸軍トリイ通信施設に移設することが条件で、施設の大部分の約61ヘクタールが返還される。外務省によると、移設には時間がかかるため、いつまでに返還されるか見通しは立っていない。
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