流血の中東情勢2001
12/02
イスラエル北部ハイファでも爆弾テロ、15人死亡 【エルサレム2日=当間敏雄】イスラエル北部の港湾都市ハイファで2日、路線バスが爆発して大破、乗客ら少なくとも15人が死亡、40人以上が重軽傷を負った。警察は自爆テロと見て調べている。カタールの衛星テレビ「アル・ジャジーラ」は、イスラム原理主義組織ハマスが犯行声明を出したと伝えた。パレスチナ指導部は同日、非常事態を宣言した。(読売新聞) |
<爆弾テロ>イスラエルで4件発生、200人以上が死傷 【エルサレム海保真人】エルサレム中心部の繁華街、ベンエフダ通り周辺で1日深夜(日本時間2日早朝)、2件の自爆テロと自動車爆弾テロがほぼ同時に起き、市民10人が死亡し、約160人が負傷した。また、2日昼(同日夜)には地中海沿いのハイファ市街で、自爆テロにより路線バス2台が爆発し、少なくとも乗客14人が死亡、約40人が負傷した。 パレスチナのイスラム原理主義組織「ハマス」は両都市での事件について犯行声明を出した。昨年9月末のイスラエル・パレスチナ衝突発生以来、最大規模の広域テロとなった。 エルサレムの事件では、自爆犯2人が同通りの歩行者天国でテロを敢行、直後に近くの路上で自動車も爆発した。発生はユダヤ教の安息日が明けた後で、同通りや同じく自爆テロの起きたシオン広場は若者らでにぎわっていた。自爆犯2人も死亡した。 イスラエル第三の都市、ハイファでの事件は自爆犯1人が乗ったバスが爆発し、近くの別のバスを巻き添えにした。 米国はイスラエルとパレスチナの衝突を収拾するため、ジニ前中東軍司令官を特使として中東に派遣。11月末から仲介工作を続けているが、和平の行方に深刻な影響を及ぼすのは必至だ。(毎日新聞) |
イスラエルで連続自爆テロ=26人死亡、220人負傷−ハマスが犯行認める 【エルサレム2日時事】イスラエルのエルサレムとハイファで1日深夜と2日、自爆テロ事件が相次いで発生し、合わせて26人が死亡、220人以上が負傷した。イスラエルとパレスチナの停戦を仲介するため、米国のジニ前中東軍司令官が特使として現在現地入りしているが、イスラエルの軍事報復も予想されるなど、極度に緊張が高まっており、当面、停戦は絶望的な状況となった。 両事件について、イスラム原理主義組織ハマスの軍事部門「カッサム部隊」が2日、犯行を認めた。 ハイファでは2日昼ごろ、路線バスが突然爆発し、乗客ら少なくとも14人が死亡、40人以上が負傷した。バスの後部は原形をとどめないほどに破壊され、近くを走っていた別のバスも爆風で損傷した。 (時事通信) |
イスラエル北部でバス爆発、7人死亡 [エルサレム 2日 ロイター] イスラエル北部の都市ハイファで、公共バスに仕掛けられた爆弾が爆発する事件があり、乗客少なくとも7人が死亡した。 地元警察当局が明らかにした。 同市の警官によると、爆発したバスは、市内の繁華街へ向け走行中だった。 同事件から約12時間前、エルサレムで2件の爆弾テロが起き、イスラエル人10人が死亡、150人が負傷する事件が起きたばかり。 (ロイター) |
<爆弾テロ>「戦う姿勢示せ」米大統領がパレスチナに声明 ブッシュ米大統領は1日、エルサレムで起きたパレスチナ過激派の犯行とみられる爆弾テロについて、パレスチナ自治政府のアラファト議長に対し「テロと戦う姿勢を行動で示すべきだ」とする声明を発表した。和平仲介が活発化してきた矢先に大規模なテロが起きたことで、米国はパレスチナへの風当たりを強めている。(毎日新聞) |
ガザ地区でパレスチナ人銃乱射、イスラエル人1人が死亡 [エルサレム 2日 ロイター] ガザ地区北部のユダヤ人入植地エリシナイに武装したパレスチナ人の2人組が侵入し、銃を乱射する事件が発生、イスラエル人少なくとも1人が死亡、数人が負傷した。 イスラエル軍が明らかにした。 発砲事件が起きたのは、同入植地内でイスラエル兵や住民らが使用していたライフル射撃場。 イスラエルのテレビ局が報じたところによると、イスラエル部隊が犯人2人を追跡し、殺害した。 1日夜にも、エルサレムの繁華街で2件の爆弾テロが発生し、10人が死亡、少なくとも150人が負傷したばかりだった。(ロイター) |
<爆弾テロ>約170人死傷 エルサレムの繁華街で エルサレム市中心部で1日深夜、パレスチナ過激派によるとみられる爆弾テロが連続して3回あり、警察幹部などによると、少なくとも六人が死亡、160人以上が重軽傷を負った。最初の2回は自爆テロで、犯人2人も死亡した。 昨秋にイスラエルとパレスチナの武力衝突が発生して以来、最大規模のテロ。米国の特使として現地入りしているジニ前米中東軍司令官の停戦調停活動に大きな打撃となることは確実だ。 イスラエル政府当局者は「事件の責任はアラファト(パレスチナ自治政府議長)にある」と非難した。 現場は、歩行者天国になっている同市最大の繁華街ベンエフダ通りとその付近で、8月に市民ら15人が死亡した自爆テロ現場も近い。 通りの入り口付近で最初の爆発があった数分後、通りの中ほどにあるレストランの前で2度目の爆発があり、さらに20分後、約40メートル離れた場所で車が爆発した。 ブッシュ米大統領との首脳会談のため訪米中のシャロン・イスラエル首相は、事件の報告を受けて、ペレス外相やベンエリエザー国防相らと対応を協議した。(エルサレム共同)(毎日新聞) |