昨日← 06/01/01 (日) →翌日

【トピック】
「シリア大統領が故ハリリ氏を脅した」前副大統領が明言

 シリアのハダム前副大統領は30日放映された中東の衛星テレビ局アルアラビアでのインタビューで、2月に暗殺されたレバノンのハリリ元首相をシリアのアサド大統領が直接脅していた、と明らかにした。この発言は、前副大統領がアサド政権に事実上反旗を翻したとみられ、米国などからの批判を受ける同政権はさらに窮地に追い込まれることになった。

 前副大統領によると、ハリリ氏暗殺の数カ月前、アサド大統領がハリリ氏に「我々に従わないものは誰であろうとつぶす」などと言い渡していたという。

 また、暗殺について、ハダム氏は「シリアの情報機関は独自に物事を決められない」とも述べた。シリア情報機関が事件に関与していた場合にはアサド大統領自身の指示があった可能性がある、との指摘だと受け止められている。

 現大統領については「政策で間違いが多すぎる」とも批判した。

 ハリリ氏暗殺事件についてシリアの関与の可能性が指摘されているが、今回の発言は政権中枢にあった人物のものだけに、シリアに対する国際的な圧力がさらに高まることになりそうだ。

 ハダム氏はアサド大統領の父ハフェズ・アサド前大統領の時代から副大統領の座にあったが、6月に辞任。その背後には世代交代を目指す現大統領の意向があったとみられる。現在はパリで暮らしており、事実上の亡命生活との見方が強い。


○アメリカ政府が喜びそうなニュースだ。というか、この報道が流れる以前にすでにアメリカ政府が一枚噛んでいる脚色済みの筋書きのような気がする。ここではハリリ暗殺直後に疑われたイスラエル関与には全く触れられていない。

▲ラフィーク・ハリーリー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ラフィーク・アル=ハリーリー(ラフィク・ハリリ、1944年11月1日 - 2005年2月14日)は、レバノンの実業家、政治家。レバノン共和国の首相を三度に渡って務めたが、最後の首相退任の後に暗殺された。
2004年、内戦終結以来レバノンに駐留を続けるシリア軍の撤退問題をめぐって、親シリア色の強いエミール・ラフード大統領の任期を3年延長する憲法改正案がシリアからの圧力を受け議会で可決されたことを受けて起こった政局混乱の中で首相を辞任した。

2005年2月14日、ベイルート市内を通行中のハリーリーの自動車列は数百キロの爆薬による爆破テロ攻撃を受け、ハリーリーは10人以上の同行者とともに暗殺された。犯行声明を出したイスラム主義系と見られる組織は、ハリーリーがサウジアラビアの体制を支援していたことを暗殺実行の理由としてあげた。一方、シリア軍撤退問題ではハリーリーは即時撤退派に立ち、シリア軍の撤退を勧告する国連決議の実現に関わるなどして親シリア派と対立していたとされており、暗殺にシリアの関与を疑う観測もある。


レバノン全軍、前首相暗殺で警戒態勢 ベイルート 05/02/16
図解、ハリーリー暗殺とイスラエル 05/03/05
米国防総省、シリア侵攻、政権打倒計画の準備完了 衛星写真はレバノン前首相爆殺犯はモサドを示唆




【私的めもらんだむ】
○予告しておいた一部動画の削除について、そろそろ著作権侵害に該当する(と思われる)ここでの動画を削除する。去年の11月〜12月分の一部動画に限ってのことだが、ケーサツが動き出す前の処置である。それは、私のために動画領域を提供してくれた人にまで迷惑が及ぶ前の処置だと思ってもらいたい。まったく、ケーサツってのはウルセーんだよな。残念だが仕方がない。



新じねん」TOP