【アンマン=柳沢亨之】ヨルダンの治安筋によると、首都アンマンで9日夜起きた同時爆弾テロ事件で、ヨルダン捜査当局は10日、容疑者数人の身柄を拘束した。
具体的容疑は明らかにされていない。AFP通信によると、拘束された容疑者には複数のイラク人やヨルダン人が含まれている。
一方、ロイター通信によると、「イラクの聖戦アル・カーイダ組織」を名乗る団体が10日、インターネット上に新たな犯行声明を出した。
声明は爆破された3ホテルについて、「米国、イスラエル、西欧の情報機関が対テロ戦争の拠点とし、パレスチナ自治政府やエジプト、サウジアラビア、ヨルダンのスパイがイラクとパレスチナの戦士に対する作戦を立て、活動していた」としている。
テロで多数のヨルダン人が犠牲となったことにアラブ諸国から非難の声が高まっていることから犯行の正当化を図ったものと見られる。
(読売新聞) |