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★【フィリピン】マランパヤ油田開発の行方、きょう結論
エネルギー省は、英蘭系シェル・フィリピン・エクスプロレーション(スペックス)率いるコンソーシアムに対し、きょうまでにパラワン島西北沖に位置するマランパヤの油田開発を遂行するどうかの結論を出すよう求めた。
バルセ・エネルギー次官は、スペックスとシェブロン・テキサコ・マランパヤLLC、フィリピン国家石油公社エクスプロレーション(PNOC―EC)で形成する同コンソーシアムに、油田部門の開発に自ら着手するか第3者機関に委ねるかどうかの最終結論を30日までに示す必要があると述べた。
同コンソーシアムは、マランパヤ地域で石油と天然ガスの採掘権を有するが、商業利用の可能性に疑問を抱き昨年6月、非公式ながらエネルギー省に事業停止を通知していた。さらに今年6月には、油田開発権の放棄と引き換えに10億ペソの補償金を同省に求めたとされる。
ビジネスワールド紙によると、スペックスは、油田開発の行方が同時に行っている天然ガス開発に与える影響に言及した。マランパヤで生産される天然ガスは現在、3つの発電施設で使われている。さらには間もなく本格的に始動する予定の、エネルギー省とシェルが共同で進める圧縮天然ガス(CNG)を燃料とする公共交通機関の導入計画にも影響が及ぶとしている。
大統領府は既に、同コンソーシアム以外の第3者機関に油田開発への参入を働き掛けるようエネルギー省に指示。これに対し同省では、同地域での天然ガス採取に成功しているスペックスの開発能力を評価し、あらためてその方針を確認したい意向のようだ。
政府が当初行った試算では、マランパヤの油田には2,500万バレルの原油が埋蔵しているとされた。ただ、その後に別の機関が実施した調査の結果では、4,000万バレルという数字も出ている。
同油田の開発に興味を示す第3者機関としては、これまでにノルウェーのペトロリアム・ジオサービシズ、米国のアグロ・グループ、中国のサウス・チャイナ・リソーシズの名前が挙がっている。同じく参入意欲を示していたノルウェーのノルスク・ハイドロは今年8月、撤退を表明している。 |
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