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コロンビア現大統領の名も 米の麻薬組織協力者リスト
 【ニューヨーク1日共同】2日発売の米誌ニューズウィーク最新号は、米国防総省が最近公表した1991年9月付の報告書の中で、かつて世界最大といわれたコロンビアの麻薬密輸組織メデジン・カルテルの協力者としてウリベ現大統領の名が挙がっていたと報じた。
 報告書は100人以上の協力者の名前をリストアップ。ウリベ氏について「メデジン・カルテルに協力している政治家で、米国での麻薬ビジネスにも関係。パブロ・エスコバル最高幹部(93年にコロンビア治安部隊により射殺)と親交がある」と指摘していた。
 コロンビア大統領府は、大統領と麻薬組織との関係を否定する声明を発表した。ウリベ大統領はメデジン市長や上院議員を経て2002年8月から現職。
2004年08月02日(月)

コロンビア危険情報(外務省、海外安全ホームページ)
 コロンビアでは、コロンビア革命軍(FARC国民解放軍(ELNといった左翼ゲリラ、右翼非合法武装集団(パラミリタリー同士の、また、これらと治安当局との間での武力を用いた対立があるなど複雑な状況にあります。2002年8月7日に就任したウリベ大統領は、FARC等の非合法武装勢力に対して強硬姿勢をとっている他、治安要員の増強、軍による治安回復作戦等を展開し、特にカケタ県、メタ県、アラウカ県等においては軍とFARCの激しい交戦が続いており、以前に比べると非合法武装勢力の勢力は低下してきています。しかし、未だ安全が十分に確保できるレベルには達していないため、渡航には最大の注意が必要です。なお、コロンビアにおける爆弾テロ事件及び誘拐事件の多くはFARCにより引き起こされています。
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★準軍組織間で戦闘?
 メデジン近くのサン・ロケ近くで、コロンビア最大の右派準軍組織AUCブロケ・セントラル・ボリバル(BCBの重武装した兵士約2000人が10日程前から右派準軍組織メトロ・ブロケを攻撃。メトロ・ブロケはAUCが政府と行なっている「和平交渉」[準軍組織を合法化するためのプロパガンダ演出]を拒否してきた、約1300名からなる準軍組織。この戦闘で、600名の農民(140人の子供と55人の老人を含む)がサン・ロケの難民キャンプに詰め込まれており、毛布や食料・薬品が求められていると現地役人は述べている。政府軍が派遣されたという[軍とAUCは共謀を続けてきました。一方メトロ・ブロケも元々AUCの組織で、軍と強い協力関係にありました](Reuters/個人情報, Sep 22/20)。
 人権団体ヒューマンライツ・ウォッチは、現在コロンビア政府と準軍組織AUCとの間で進められている「和平交渉」において、準軍組織の人権侵害を免責することが議論されていることに対して、米国政府はそのようなことがあるならば、コロンビア政府への援助を停止すべきであるとの声明を発表した。コロンビアはイスラエルとエジプトに次ぐ米国の軍事援助第三の受け手であり、現在のアレバロ・ウリベ大統領は、元々メデジンの州知事のとき準軍組織と近しい関係にあった人物。準軍組織は、軍と密接な関係を保ちながら、コロンビアにおける人権侵害や虐殺の75%〜80%を行なっている(IPS/個人情報, Sep 16)。
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コロンビア取材レポートvol.8「コロンビアの少年兵」
 コロンビアには現在11000人の少年兵(15歳以下)がいると言われている。今日はゲリラやパラミリタリーの兵士だった子供達の保護施設に取材に行った。彼らは政府の保護の元、精神的な回復を主な目的としたプログラムを受けている。
 ある少年は現在17歳で、3年近くパラミリタリーのメンバーとして活動していた。
 ある日彼の家にパラミリタリーがやってきて、「仲間にならないのであれば、家族を殺す」と脅された。
彼はパラミリタリーのメンバーにならざるを得なかった。3年の間に何十回も戦闘を経験した。
戦闘ではゲリラを何人も撃ったという。
 「戦うのは最初は怖かった。でもだんだん慣れてきたよ。でも毎日のようにパトロールをして、戦うのは嫌だった。
それでも自分の仲間をゲリラに殺された時は奴らのことを許せないって思った。」
 そう言いながら彼が見せてくれた右肩には、被弾した痕が残っていた。
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ウリベ大統領
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【私的めもらんだむ】
▼7時
 日本のマスコミでは報道されていないようだが、コロンビア政府軍ならびに右翼自警団パラミリタリーと、反武装勢力グループとの間で激しい戦闘がつづいている。これら反政府グループをテロ組織と名指ししながら掃討作戦を敢行するウリベ大統領その人が、世界的な麻薬組織メデジン・カルテルの協力者であるのだから、これは犯罪者が犯罪を取り締まるようなものだ。


 赤道ギニアのクーデター計画に関連した写真を入手。逮捕された傭兵グループの面々、サッチャー前首相の娘キャロルなど。この事件はサッチャー内閣時代から計画されていたもよう。だとすれば、当然ながらサッチャー前首相の関与疑惑も否定できなくなる。しかし・・・赤道ギニア政府の捜査がイギリス前首相にまで及んでも、肝心のイギリス政府の詰めが甘いとこの事件はウヤムヤになる。クーデター計画の背景を考えれば、その可能性のほうが大だ。

▼9時
 コロンビア関連、追加・・・
ウリベ大統領の隠された過去 (トム・フェイリング)
 コロンビア大統領アレヴァロ・ウリベは、自らも認める右派である。最近のコロンビア大統領の多くと違って、ウリベは土地所有者階級の出身で、父アルベルト・ウリベから大規模な農場を受け継いだ。父親のアルベルト・ウリベは、1983年に殺されるまで、麻薬取引の罪状で米国から身柄引き渡しを求められていた。アルベルト・ウリベを殺したのは、左派コロンビア革命軍(FARCだと言われている。アレヴァロ・ウリベはファビオ・オチョアの子どもたちと一緒に大きくなった。オチョアは、パブロ・エスコバルのメデジン・コカイン・カルテルの3人の中心人物の一人である。
 ウリベ大統領の経歴は非の打ち所がない。ハーバードとオックスフォードで教育を受け、頭が切れ、非常に有能な官僚である。26という若さでコロンビア第二の都市メデジンの市長に選出された。1980年代のメデジンのエリートは金持ちで腐敗しお互いに癒着しており、若いウリベを愛した。けれども、新市長ウリベは、たった3カ月で、麻薬マフィアとの公然たる関係に当惑した中央政府により、市長辞任を余儀なくされた。ウリベはそれから文民航空局長となり、自分の権限を使ってパブロ・エスコバルの軽飛行機の一団にパイロット・ライセンスを与えた。これらの飛行機は、定期的に米国にコカインを運び入れていた。
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▼15時
 上記「ウリベ大統領の隠された過去」より引用

 2004年6月8日(ANNCOL)---コロンビアのアラウカ州では検察局が軍事化されている。コロンビア軍第18旅団の兵営地の中にあるオフィスから、社会指導者たちへの告発を行なっている。
 人権活動家イェンリ・メンデスは米国に本社を置く多国籍石油企業Oxy[オクシデンタル石油]スペインのREPSOL検察局に資金提供をしており、そして検察局が先住民グループと農民を石油の豊富な地域から追い出すために法的な謀略を使っていると述べた。

 Oxyは20年にわたりカニョ・リモン油田の採掘を続けており、環境の深刻な劣化を引き起こしています。リパ湖は完全に汚染され、この湖を聖地としていたグアヒバ・インディアンのコミュニティはそこを放棄せざるを得なくなりました。アラウカ州の住民の尊厳よりもOxyのために石油資源の安全を確保することを優先したことが、この地方への攻撃の原因です。
 スペイン企業Repsolもアラウカ州に姿を現し、タメにあるカパチョスとして知られる新たな油田の採掘を行なっています。タメでは最近準軍組織が足場をつくりつつあります。この会社そしてOxyからの資金が、「民主的治安」政策の一環として作られた「インフラ支援検察」を支援しています。これは、検察局の軍事化を意味するのです。

 アラウカを訪問した米国大使は、9800万ドルを第18旅団に寄付すると発表しました。カニョ・リモン石油パイプラインを防衛するためです。さらに、60人以上の米軍海兵隊がアラウカにいて、コロンビア軍兵士を訓練しています。

【視聴予定】
21時
00-52 NHKスペシャル「避けられた死」  ▽大地震であなたの命をどう救うのか▽検証・災害医療 NHK総合テレビ

 阪神・淡路大震災から来年で10年。NHKスペシャルでは9月1日の「防災の日」を前に、今、大地震に見舞われた場合、災害医療システムが十分機能するのか〜その現状を徹底検証する。
 今、災害医療の現場で「プリベンタブル・デス(避けられた死)」という言葉が注目を集めている。阪神・淡路大震災では、がれきの下から救い出され病院に運ばれたが、病院が本来の機能を失っていたため救うことができなかった人が少なくなかった。
 この「プリベンタブル・デス」の実態を示す資料がある。大阪大学医学部などの研究チームは震災でケガをして病院で治療を受けた6107人について、診療の記録をまとめた。
死亡者は527人。そのうち10%以上が、十分な治療が受けられれば救えた可能性があった。そして、「重傷者をどう選別するのか」「機能している病院をどう探すのか」「患者をどう搬送するのか」など、災害医療の様々な課題が浮き彫りになってきた。
番組では、この膨大な診療の記録を軸に
・病院同士をつなぐ情報システムの設備
・ヘリコプター搬送の現状と課題
など、「プリベンタブル・デス」をなくすための病院・自治体・国の取り組みを取材し、阪神大震災の教訓が災害医療の現場でどう生かされようとしているかを検証する。


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