バングラデシュで爆弾テロ、10人死亡 野党本部前
バングラデシュの首都ダッカで21日、最大野党のアワミ連盟(BAL Bangladesh Awami Leabue)の本部前で爆弾が爆発した。インドのPTI通信によると、少なくとも10人が死亡、300人以上が負傷した。現場では同党の集会があり、約2万人が参加していた。党首のハシナ前首相が演説を終えた直後に爆発が起きたという。党幹部らとともに、前首相も負傷したとの情報がある。
バングラデシュでは8月上旬にも同党が北東部シルヘットで開いた集会で爆弾テロがあった。同党はジア現政権と激しく対立しているが、テロの背後関係などは不明だ。
★バングラデシュ人民共和国People's Republic of Bangladesh(外務省)
最近のバングラデシュ情勢
1971年12月に独立達成後、二人の大統領の暗殺(1975年、1981年)に続く軍事政権時代等の不安定な時代が続いたが、1991年2月の総選挙以降、民主化が定着。
1991年3月に成立したカレダ・ジア首相率いるBNP(バングラデシュ民族主義党)政権下では、経済が停滞し、また内政・外交分野で特段の実績を挙げられない中、野党(アワミ連盟)の反政府運動の激化を受け、任期(5年)満了前の1996年3月、ジア首相は退陣。
1996年6月の総選挙で、アワミ連盟が21年ぶりに政権に復帰し、ハシナ総裁が首相に就任した。
2001年7月、ハシナ政権は5年間の任期を満了し、憲法規定に従いラーマン前最高裁長官を首班とする選挙管理内閣に権限を移譲。同年10月1日に選挙管理内閣の下で実施された総選挙ではジアBNP総裁を首班とする連立政権が発足(10月10日)した。
ジア政権は治安回復と汚職追放等を公約に掲げていたジア政権であるが、治安情勢は悪化傾向にある。
2003年10月、就任2年後の国会演説において、ジア首相自らが治安回復で成果を挙げられなかったことを認めた。他方、政府批判の一環として、過去1年以上に亘り国会をボイコットしていた最大野党アワミ連盟は、ボイコット政策に対する国民の批判を受け、2004年6月国会に復帰した。
【詳細】
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BAL指導者
Sheikh Hasina |
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BNP指導者
Khaleda Zia |
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