04/8/17 (火)
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●59回目の終戦記念日 追悼式で首相「不戦の誓い堅持」
59回目の終戦記念日を迎えた15日、東京・北の丸公園の日本武道館では、政府主催の全国戦没者追悼式が行われた。自衛隊が創設から半世紀を迎え、イラクに駐留する多国籍軍へ参加するなか、小泉首相は式辞で「不戦の誓いを堅持する」としつつ、世界の恒久平和の確立に向け、積極的に貢献する考えを強調した。全国各地でも、戦没者を悼み、平和を祈る式典が開かれた。
午前11時50分から始まった追悼式には、全国の遺族約4900人をはじめ、天皇、皇后両陛下や衆参両院議長、最高裁判所長官、各界代表ら合わせて約6000人が参列した。第2次世界大戦中に戦火により内外で亡くなった310万人に対し、正午から1分間、全員が起立し黙祷(もくとう)をささげた。
「君が代」斉唱に続く式辞で小泉首相は「我が国は、多くの国々とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えた」と加害者責任に言及。不戦の誓いを堅持し平和国家の建設を進めるとともに、「国際社会の一員として世界の恒久平和の確立に積極的に貢献する」と表明し、「世界から一層高い信頼を得られるよう、全力を尽くす」と述べた。
終戦から60年近くをへて、参列した遺族の世代交代は一段と進んだ。戦没者の親は、参列した遺族中最高齢で、2人の子どもを同時に原爆で亡くした広島県の岡村迪子(みちこ)さん(95)だけ。参列した遺族の内訳では、妻が今年初めて全体の5%を切る一方で、子が6割近くを占め、戦後生まれも最多となった。
【私的めもらんだむ】
▼15時
好戦家が不戦の誓いをする、このうえない嘘っぽいパフォーマンスには唾棄したくなるほどだ。「平和国家の建設」だと?!実際に推し進めているのは「軍事国家の建設」ではないか。「平和確立の積極的貢献」だと?!イラクで日本がやってることは「戦争確立の積極的貢献」じゃないか。
歴史は突然「飛ぶ」ような気がする。ゆっくりした歩みで、予見できる将来に向かうのではなく、一足飛びに危機に突き進むこともありうる。世界史の大きな曲折を事前に予測できた例は少ない。ただ、なにか危ないマグマが見えないところで膨らんでいるという漠然とした予感がある。だからこそいま、原寸大の個人として生き、発想することが必要だと思う。(辺見庸著「単独発言・新しい精神」より)
【視聴予定】
21時
15 プロジェクトX「家電元年・最強営業マン立つ」 勝負は洗濯機▽象一頭洗え▽秘策トーク NHK総合テレビ
日本の家電時代を切り開いた男たちのドラマを描く。 一九五三(昭和二十八)年、日本人の暮らしを大きく変える製品が現れた。日本初の噴流式洗濯機だ。高い性能、狭い日本の住宅に適したコンパクトなボディー、外国製洗濯機の半値で、家電製品としては初めて年間六万台を売り上げるヒット商品となった。挑んだのは電機メーカー社長の井植歳男さん。当時、女性にとって洗濯は最も過酷な家事だった。しかし、電気洗濯機は庶民にとっては高級品。井植さんは「家電の時代はきっと来る。その第一歩が洗濯機だ」と、数々のトラブルを乗り越えて開発に挑んだ。(二〇〇二年七月十六日放送分の再構成)
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