自民敗北、改選数割る 民主躍進、自民を上回る
年金制度改革とイラクでの自衛隊の多国籍軍参加を2大争点とする第20回参議院選挙が11日投開票された。自民党は目標とした改選51議席(欠員の鹿児島選挙区を含む)を割り込み敗北したが、小泉首相は同日夜、衆参両院での与党の過半数維持を理由に、続投する考えを明言した。ただ年金とイラクという政権の「実績」に対する批判票が噴出する展開で、民主党は改選議席から大幅に上積みして50議席台に乗せて躍進、獲得議席で自民党を上回った。改選議席の獲得数で野党が「第1党」となったのは、89年の社会党(当時)以来。政権の求心力低下は避けられず「小泉構造改革」は減速しかねない。公明党は改選議席を上回った。共産党は大きく議席を減らし、社民党も低迷、昨年秋の総選挙に続いて二大政党化が進んだ。投票率(選挙区)は朝日新聞社の集計によると56.57%で、前回01年(56.44%)並みだった。
今回の参院選は定数減により、選挙区73と比例区48の121議席をめぐって争われた。
自民党は選挙区、比例区とも民主党の攻勢を受け、苦戦した。
27ある1人区では、秋田、奈良、岡山、高知、長崎、大分、宮崎で現職が相次ぎ敗れるなどして、推薦候補も含め14勝13敗と不振。前回01年の25勝2敗と比べ、大きく後退した。公明党が最終盤にてこ入れをした八つの1人区での勝敗は3勝5敗だった。20の複数改選区では、改選数2の群馬、新潟、静岡の3選挙区で公認候補を2人立てたが、いずれも議席独占がならなかった。
民主党は改選議席の38を大きく上回る議席を得て躍進した。選挙区では過去の参院選で議席を得られず勝敗のカギを握ると見ていた1人区で、相次ぎ当選を決めた。複数区では東京、神奈川、愛知で2議席を獲得。野党第1党が獲得議席で自民党を上回ったのは89年の社会党(当時)が46議席を獲得し、自民(36議席)を上回った時以来だ。
公明党は選挙区の公認候補を埼玉、東京、大阪の3人に絞り、全員当選を果たした。「1千万票」獲得を掲げた比例区では、8議席を得た。
共産党は神奈川、愛知、京都、大阪、兵庫で現職が落選し、選挙区で59年以来45年ぶりの議席ゼロとなり、比例区で4議席を得るにとどまった。
社民党は選挙区で前回に続き公認候補が議席を得られず低迷。比例区では福島党首が当選を決めるなど2議席を得た。
比例区だけ候補者を立てたみどりの会議は、議席を獲得できなかった。
選挙区で当選した無所属候補5人のうち4人は民主党の推薦を得ている。(asahi.com)
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【私的めもらんだむ】
8時
コイズミの応援演説を聞きながら、その白々しさに立腹するやら呆れるやらの参議院選挙戦も終わった。景気回復傾向を全面に押し出し、それがコイズミ政権の実績と自己評価するあたり、何ともいえぬ胸くその悪さを感じた。なにが景気回復なものか!不況に喘ぐ国民を尻目に税金徴収だけは怠らずに、せっせとイラク派兵経費に国民の血税を湯水のように流しつづけては消費してしまっている。この莫大な浪費の総責任者であるところの当人が「国民に強いてきた痛みが、今やっと景気回復傾向として報われた」のだと・・・的を外した自画自賛をこれほど臆面もなく云える指導者も珍しい。痛みが軽減するどころか、コイズミ改悪はさらに痛みを慢性化させ、瀕死の状況へと追い込んでいる。シャッターを閉めた閑散とした商店街、野ざらしになって錆び付いている重機群、職安に列を成す失業者の群れ、絶望のあまり毎年3万余もの国民が自殺していく中で、片腹痛いコイズミの自画自賛は惨酷ですらある。この人間には人の血が流れているんだろうか?と疑いたくなるほど冷酷な印象しか感じない。本当の意味での独裁者が今の日本にその正体を露わにしているのだ。血の通わない無慈悲な政権が、これからどのような地獄を国民に強いていくことになるか、は想像に難くない。コイズミの云う痛みに報いがあるとすれば、そのような偽善に満ちたひどく惨酷な末期社会であるに違いあるまい。破綻しているのは経済ばかりではない。
【視聴予定】
21時
00-54 たけしのTVタックル 今夜は緊急放送…小泉政権に国民の審判SP永田町激震?ハマコー政局(秘)予測
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