04/06/06 (日)
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天安門事件、党内で映像回覧のナゾ「無関係」江氏アピール?

「再評価に備え」の声
 【北京=野口東秀】中国の民主化運動が武力弾圧された天安門事件(一九八九年)について、中国共産党宣伝部は当時の経緯を映像記録でまとめたCD−ROMを作成した。幹部向けの内部資料として回覧されているが、資料作成の真意をめぐっては、弾圧正当化の公式見解を若手幹部に刷り込むものか、あるいは事件後総書記に抜擢(ばってき)された江沢民中央軍事委主席が事件の再評価に備えて自身の生き残り工作を始めたのかなど、評価が二分されている。
 ロイター通信などによると、この資料は天安門事件の日付をとって「六・四風波の経過」との題名で約四時間に及ぶ。党内では文書のほか、要人の秘密演説を収録したビデオ映像などが内部資料として作成されているが、これだけの長さのものは異例だ。資料管理も「個人所有、持ち帰りは禁止」と厳しく、学習後はその場で資料が回収されているという。
 資料の主眼は、デモや座り込みの映像ではなく、党指導部が武力鎮圧の決定を下した過程におかれている。ナレーションでは「党内には二つの指導部が存在した。趙紫陽(当時・総書記)グループとトウ小平(最高指導者)を後ろ盾とした李鵬(当時・首相)のグループだ」と学生運動への対応をめぐり指導部内で対立があったことを認めている。
 資料作成の経緯について、香港誌「亜州週刊」は、消息筋の話として、江沢民氏が党宣伝部に指示して作成したとしている。
 憶測を呼んでいるのは、事件から十五年を経て資料を作成した背景だ。幹部に対して「事件は政治的風波」に過ぎないと統一的見解を改めて示したとする解釈が多く、ロイター通信の報道などもこの解釈に沿う。当時デモ参加した学生からも、すでに中央官庁で課長級の幹部が出ているだけに、ここに来て公式判断をもう一度たたき込む必要があるというものだ。
 しかし、「亜州週刊」誌は「武力鎮圧の決定者は当時の楊白冰・中央軍事委秘書長であり、江氏及び現政権の胡錦濤国家主席、曽慶紅国家副主席とは無関係である」と明確にすることに真の目的があるとの分析を伝えている。
 事件後、上海市の党委書記から党総書記に抜擢された江沢民氏は、弾圧にはタッチしていないものの、趙紫陽氏の失脚によって政権を委ねられている。事件評価の行方は、江沢民政権の合法性にかかわる問題だけに、弾圧に「無関係」と訴えるだけでは事件再評価への江氏の備えはまだ薄弱とみることができる。
 中国政府は現在も事件を「政治的風波」とし、「果断な措置で安定を守り人民の生活に良い影響を与えた」(外務省の劉建超報道官)としている。(産経新聞)

 江沢民が総書記に選出された1989年当時、その抜擢はトウ小平によるものと云われている。同年の6月4日に天安門事件が起きた。当初は胡耀邦元総書記の死を悼むためのデモにすぎなかった。のんびりしたデモの最中、人民日報の社説「旗幟鮮明に動乱に反対せよ」がデモをしていた学生達を逆撫でした。単なる愛国心でやったデモが動乱と決め付けられたのだ、そのことへの憤懣が問題をこじらせた。問題の社説はトウ小平の指示によるものだったが、デモ隊の抗議という意外な反応にトウ小平は激昂し、最終局面で人民解放軍を投入するといった最悪の選択をしてしまう。
 今回の江沢民の指示と思われる党内映像回覧の本当の意図はどこにあるのか?興味深いところだ。これを機会にもう一度「天安門事件とは何だったのか?」を洗い直してみたい。
【私的めもらんだむ】
6時
 天安門事件のことを調べ始めた。メディアが伝えてきたこととは違った側面で、次々とその背景が浮き彫りになる。調査の核心は「江沢民と天安門事件をつなぐ線」である。
 今日はベース2台を仕上げる予定、また猫が煩いだろうなあ。さっきタバコを買いに行ったら、二階の窓から、車の窓から一斉に猫族が顔を覗かせていた。近所でも評判になるわけだ。こんな風景が国道を走る車から見えるのだから、ややもすれば地元のテレビ局が取材しかねない。
 「ごらんください、ここが有名な猫屋敷です。あっ!いま猫たちが窓から顔を出しました」・・・オマエら、うるせえんだよ!・・・「あなたは何者ですか?」・・・ここの主だ、オレの許可なしで取材するなよ。あ〜あ、見ろよ、こんなに野次馬集ったじゃねえか。これから仕事仕上げなくちゃならんのに、オタクらどうしてくれんだよ?・・・「決してタダとは云いません。それにテレビで放映されれば評判を呼んで、仕事も舞い込むのではないでしょうか」・・・ん?なるほど、オイ、そのマイク貸せ『アア、本日は晴天なり・・・みなさんオレが猫屋敷のオーナーです。このたびは猫屋敷にご来店ありがとうございます。今日は大変混み合っております。入り口にバケツを置いてありますので、そこに入場料100円玉1個ずつ投げ入れてからご覧ください』・・・「あのう、マイク返してください。そんなことされたら困ります」・・・なに?困ってんのはこっちのほうなんだよ・・・
14時
 ついさっき仕上げの吹き付けを終えた。修復のつもりが新たなトラブルを生んで、の最後の仕上げだ。もうこれ以上は手を加えないつもり、なのだが、30分間の乾燥を待っての最終判断になる。神経が張り詰めている。
 また新たな詐欺メールが届いていた。今度はナイジェリア人(?)からの英文、検索にかけたらやっぱり詐欺だった。
巧みに変形してはびこる「ナイジェリアの手紙」詐欺

【視聴予定】
21時
00 NHKスペシャル景気回復は本物か(03)あなたの町も元気に」 ▽どう作るヒット商品▽建設業から大規模農業へ転身▽地域再生のヒントは
 日本経済の現状と課題を探るシリーズの三日目は、地域経済の動向をリポートする。中国特需やデジタル技術革新の恩恵を受ける地域がある一方で、人口減少や公共事業の削減などで長い低迷から抜け出せず苦しんでいる地域も多い。回復から取り残された地域は自力で再生しようと格闘している。地方の厳しい現状と再生への挑戦などを分析して、地域経済回復へのヒントを探る。


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