04/05/25 (火)
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日本経済動向〜04/05/24

UFJとりそな除く5グループが黒字転換=主要行03年度決算
 [東京 24日 ロイター] 7大金融グループは24日、2004年3月期決算を発表した。最終利益は、UFJホールディングスとりそなホールディングスを除く5グループが黒字に転じた。この結果、不良債権処理の進ちょくを巡って、2極分化の傾向が鮮明となった。
 金融庁検査などで引当強化を余儀なくされたUFJHDと昨年公的資金を受けたりそなHDは、不良債権処理損が大幅に増え、両グループとも4期連続の最終赤字となった。
 しかし、05年3月期は全グループとも、不良債権処理損を大幅に減額させ、最終黒字を見込んでいる。
 政府は金融再生プログラムで05年3月期に主要行の不良債権残高を4%程度にする目標を掲げているが、すでに
  三菱東京フィナンシャルグループが2.93%、
  住友信託銀行が2.8%
 と同比率を下げ、目標に到達した。一方、
  8.5%のUFJHDや、
  6.74%のりそなHD
 などは、依然として高水準となり、目標達成の猶予まで残り1年を切って背水の陣で挑むことになった。
 ただ、04年3月期に巨額損失を計上したUFJHDとりそなHDも含めて、各行とも不良債権処理の峠は越したとの認識で一致、全体の不良債権比率は03年3月期の7.23%から大きく低下し、04年3月期は5.18%となった。
 05年3月期の同処理損の見通しも総額で1兆3505億円と、04年3月期の3兆6898億円から大幅に減少する見通しとなった。
 自己資本の健全化も進んだ。中核的自己資本のTier1に占める繰延べ税金資産の割合は全グループで低下した。特に、
  東京三菱FG、住友信託は10%台まで低下、
  みずほフィナンシャルグループが30%台に、
  三井住友フィナンシャルグループ、三井トラスト・ホールディングスが各々40%台まで低下させた。
 一方で、UFJHDは、03年3月末の59.4%、03年9月末の51.6%から上昇する結果となった。(ロイター)

UFJ、最終赤字4028億円=不良債権処理1兆3千億円超に−首脳が引責辞任
UFJホールディングス(UFJHD)は24日、2004年3月期決算を発表した。連結最終損益は4028億円の赤字(前期は6089億円の赤字)で、発足以来3期連続の赤字決算となった。金融庁の特別検査の結果を受け、大口融資先などの不良債権処理費用が1兆3115億円に拡大したことが主因。傘下のUFJ銀行とUFJ信託銀行の2行合算ベースでも3755億円の赤字を計上した。これを受け、UFJHDは杉原武社長らグループ首脳の引責辞任を発表、予定していた復配も見送る。 (時事通信)

<金融庁>UFJ銀に改善命令へ 不良債権の査定甘く
 金融庁はUFJ銀行に対して、過去の資産査定のあり方に問題があったとして、銀行法に基づく業務改善命令を月内にも出す方針を固めた。関係筋が24日、明らかにした。03年3月期の不良債権残高を巡って、自己査定と金融庁検査の結果に大きな差があったため。命令発動後、UFJは業務改善計画の提出を義務づけられる。(毎日新聞)

りそな連結決算>不良債権処理で赤字1兆6639億円
昨年5月に約2兆円の公的資金投入を受けて実質国有化されたりそな銀行の持ち株会社、りそなホールディングス(HD)。24日発表した04年3月期の連結決算は、03年9月中間決算で行った不良債権処理のため、最終(当期)損益が1兆6639億円の巨額赤字で、3期連続の赤字となった。(毎日新聞)

三菱自動車赤字2000億円規模に
 経営再建中の三菱自動車が2004年3月期連結決算で税引き後利益が2000億円規模の赤字となる見通しとなったことが20日、明らかになった。
 米国で起きた自動車ローンの巨額焦げ付きや販売不振による赤字に加え、三菱グループ企業などの支援をテコに財務体質を健全化するため、繰り延べ税金資産を大胆に減額処理することから、現在の業績予想の720億円の赤字から赤字幅が大幅に膨らむことになった。21日、経営再建計画と合わせて発表する。
 繰り延べ税金資産は、過去に納めた法人税などが、将来戻ってくるとみなして計上している資産で、自己資本をかさ上げする効果がある。
 ただ、今後利益が十分に上がらないと見込まれると、監査法人などが計上額削減を求めることになり、収益力を上回る過大な計上は財務上のリスクとなる。
 三菱自は、三菱グループや投資ファンドなどから約4500億円規模の金融支援を受ける見通しが立ったことなどから、財務体質を抜本的に改善することにした。支援で得た資金は、財務の改善や、リストラに伴う損失の穴埋めに活用し、債務超過への転落を避けながら、2006年度をめどに黒字を出せる収益体質に改善する計画だ。(読売新聞)

【ネバダ・エコノミック・レポート 5/1】より抜粋
借金に依存する日本の消費と金利上昇
すでに、地銀等30行以上が、国債等債券部門で含み損を抱えています。
しかも、大手行でも監査法人によって金利デリバティブで先送りしてきた含み損を計上させられるところも出てくるかも知れません。
その額は数千億円に上るところも出てくるでしょう。
地銀の決算発表が先送りされるのが早いか監査法人が厳格化するのが早いか、後は時間が決めてくれますが、金利上昇だけは待ってくれません。
すでに、米国10年金利は、額面100に対して95まで下落してきており、10年国債を額面で購入した投資家は5%もの<含み損>を抱えていることになるのです。
そして、利回りは4.6%近くにまで急騰してきているのです。
日本の国債の動きですが上記の通り、ほぼ一定の水準になっていましたが、3月以降ここにきまして動きがおかしくなってきています。
小刻みな動きが激しくなってきているのです。
地震の余震(前振れ)のように、小刻みの上下動を繰り返しているのです。
これは次なる動きの助走とも見られ、ここでエネルギーを蓄えた国債市場の暴走が始まれば、どこも止めることが出来ません。
今、世界の金利、特に米国の金利が上昇することによって、世界の金融市場が大変動を起こそうとしている中にあり、日本人は借金を膨らませ、景気もこの借金に依存しているのです。
借金を積みに積んだ日本人が、日本国と同じ借金地獄に陥る危険性が今まさに迫ってきたと言えます。
金利上昇は、今までの膿を全て表面化させ、何も知らない一般人の資産を根こそぎ奪い取っていくことになるでしょう。
【私的めもらんだむ】
9時
 日本七大主要銀行の決算でのロイター報道は、なぜか五銀行の黒字ばかりを強調しすぎているようだ。UFJホールディングス(UFJHD)とりそなホールディングス(HD)の膨大な不良債権額と比較すれば、ロイターの意図的な報道の感すらしてしまう。2兆円もの国民の税金を投入してきたりそなに至っては、さらに1兆6639億円もの赤字だと云うのだから、ただただ唖然とする。我々庶民の関心はその国民の血税であるところの、大手の尻拭いにまたもや公的資金が使われるのではないか?という一点にある。そして日本政府は事実そのようにしてきたし、これからも公的資金がそのように使われていくことだろう。これは詐欺のなにものでもない。政府は悪魔のように細心に、詭弁を弄しながらじわじわと段階的に税金の値を吊り上げていく。摂ったもの勝ち、と云わんばかりに搾取しては、そうした経済犯罪を合法化する。搾取され飢えるばかりの国民をよそに、冷徹で無慈悲なニッポン国家が大企業の利権と結託しながら存続していくのだ。銀行の貸し渋りに、泣く泣くヤミ金融に手を出し、ために破綻していく中小零細企業には目もくれず・・・有事法制という錦の御旗が国民の戦争参加を加速させ、やがては軍事国家ニッポンとなっていくことだろう。今の日本政府の政策がそのことを明白に物語っている。
 さっき妹に買ってきてもらったローソンのパン「スイートブール」はでかくて安い110円、原料には動脈血栓の元トランス脂肪酸の塊マーガリンもたっぷり使われているようだ。
15時
30分、今ひと仕事終えてこれを書いている。午後2時頃、監督がベース2台持ってきたのだ。納期は金曜日、超特急の作業になる。来月納期の仕事を、監督が今月カネが入るように急いで持ってきたものだ。ありがたい。出来るか?と監督が訊くので「云うまでもない、やるっきゃないでしょう」と答える。監督が社長を説得しての配慮、それに応えなければオレの存在価値はなくなる。むろん単価は安いままだが、収入が無いよりはマシだ。贅沢は云ってられない。途中、鋳物本体を動かしていて指を挟める。激痛に悲鳴をあげるも、痛がっている暇はない。幸いにも指を切断することもなく、血も出なくて済んだが、指にはくっきり鋳物の凹凸の痕が残った。そのまま作業を続行、全面パテ付けを完了してこれを書いている。これから2回目のパテ付けに入る。
17時
10分、2回目パテ付け終了。猫の凄まじい鳴き声が煩かった。私が工場に居る気配を感じ取るらしい。敏感なものだ。ところで午後からFTPサーバが全く機能せず、ファイルがアップ出来ない。復帰すれば良いのだが、ここを提供しているサーバもダウンしたまま、となればむろん「新じねん」と「れいんぼう」サイトも閲覧できない。何かアクシデントでもあったのだろうか?以前のトクトク・サーバのような、一方的に個人サイト・ファイルを削除するのとは違うようだ。何となれば、主たる提供側サーバも閲覧できないからだ。会社自体に何か事情が出来たのか?単なる機器の障害なのか・・・ここを最後の居場所と決めていたオレとしては、何とか復旧してもらいたいと祈るばかりだ。

視聴予定】
19時
30 クローズアップ現代 あなたの投資が企業を変える
表面的には優良とされている企業の不祥事が相次ぐ中、「どのくらい社会的な責任を果たしている企業か」という基準で投資を行う、新しい動きが広がっている。
社会的責任投資(SRI)と呼ばれるこのファンド、法令の遵守や環境への配慮、地域貢献など社会的責任を果たす企業の方が安定した成長が見込めると、年金基金など多くの投資家の資金を集めている。
経団連を始め、企業の側も積極的に社会的責任に向けた取り組みを始めており、大手ビールメーカーでは全社員に誓約書を提出させ、取引先にまで社会的責任を求めるようになった。
これまで利益率や効率ばかりが重視されてきた企業社会に巻き起こる、新しい風。国を挙げて取り組むイギリスの先進例も交えながら、その背景と行方をリポートする。
(NO.1918)
スタジオゲスト : 山口 義行さん (立教大学教授)




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