イスラエル:ラファの抗議デモを空爆 子供ら多数が死傷
【ラファ(ガザ地区南部)樋口直樹】パレスチナ自治区ラファで19日、イスラエル軍のラファ封鎖に反対する数千人のパレスチナ人デモ隊に向け、軍が武装ヘリによるミサイル攻撃を含む激しい攻撃を加えた。病院によると少なくとも10人が死亡、数十人が重軽傷を負った。死傷者には多数の子供が含まれている。
イスラエルのボイム国防次官は民間人に多数の死傷者が出たことに遺憾の意を表明した。軍当局も「群衆を直接狙った攻撃ではなかった」と釈明した。だが同日朝にもパレスチナ人4人が軍に射殺され、18日以降パレスチナ側の死者が計34人に上っており、イスラエルに対する国際社会の非難が強まるのは必至だ。
デモ参加者によると同日午後2時過ぎごろ、イスラエル軍に完全に封鎖されたラファ南部テルスルタン地区に向かって、約4000人のラファ住民が抗議のデモ行進を行った。武装ヘリがミサイル数発を発射したほか、戦車も砲撃した。デモ隊からの発砲は無かったという。
ラファ唯一のアルナジャール病院には、片腕を失った子供など数十人の負傷者が次々と担ぎ込まれた。病室に入りきれない子供たちが血まみれのまま床に寝かされ、うめき声が院内に充満。死者が運び込まれる度に、押し寄せた数百人の住人から「アッラー・アクバル(神は偉大なり)」との声がわき上がった。
イスラエル軍は過激派を摘発するためラファ全体の封鎖を続けている。19日午前、テルスルタン地区で15〜60歳の男性住民全員に対し、地区内の学校へ集合するよう命令した。武装勢力のメンバーを見つけ出すのが目的とみられるが、これへの反発が強まり、デモ行進が自然発生的に組織された。
テルスルタン地区では18日にも空爆で8人以上が死亡した。救急車の運転手によると、18日朝には同地区の近くで救急車がイスラエル軍に銃撃される事件も起きた。病院には同地区の住民から救援を求める電話が多数かかっている。
毎日新聞 2004年5月19日 23時28分
【阿修羅より】
★パレスチナ、ガザ地区 イスラエル軍抗議デモ殺戮写真【前日、ブッシュ、イスラエルに事実上の攻撃容認発言】
◇「ラファ・トゥデイ」のムハンマドより
切れ切れにウェブサイトにアップされている言葉から、若干の抜粋を。
(正確な訳ではありません)
「また、僕の親類が3人殺された。そのうちの2人は子どもで、アズマ
とアハマドの姉弟。アズマは洗濯物を取りこみに行って、アハマドは鳩
や小鳥に餌をやりに行って、屋上で撃たれた」(*この2人のことは、
昨日19日の通信に記載)
(デモ隊へのミサイル攻撃の後)
「時間の経過とともに死者の数が増えていく。今、ラファでは人々がな
ぶり殺しにされていっている」
「水と食糧が足りない!水道設備は破壊された。人々は救急車を呼んで
いるが、救急車は戦車に囲まれていて、動くことができない」
「孤児院で90人の孤児たちが水と食べ物がないまま、包囲下に置かれ
ている。そこは今、砲撃を受けている」
「ラファでは赤ちゃんのためのミルクもない。人々の叫びが大きくなっ
ていく。今から出産を迎える妊婦さんは病院に行くことができない。通
りは遺体や負傷者で溢れていて、救急車は撃たれるためにそこに向かう
こともできない状態になっているから」
「病院では酸素ボンベが尽きてしまった。水も必要な分がない。たくさ
んの人が病院に集まって助けを求めているが、誰もそれに応えることが
できないでいる。病院の遺体保存庫はいっぱいで、21人の遺体を納め
ることができないままだ」(19日午後6時 現地時間)
【視聴予定】
【私的めもらんだむ】
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