04/05/19 (水)
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ガザ侵攻、17人死亡 67年来最大規模の作戦
04/05/18-ガザのラファ難民キャンプに煙が立ち昇る。イスラエルは国際的な抗議を無視して戦車と歩兵部隊をラファに投入した。 05/18-イスラエル軍のブルドーザーがパレスチナ人の経営する店舗に突入する。
イスラエル軍の深夜の攻撃で殺されたパレスチナの人々が、ラファのNajar 病院に収容されている。 イスラエル軍の攻撃で傷付いたパレスチナの女性が、ラファのNajar 病院に運ばれている。
ガザ侵攻、17人死亡 67年来最大規模の作戦

 【エルサレム18日共同】イスラエル軍は18日、ガザ地区南部ラファのパレスチナ難民キャンプで大規模な侵攻作戦を開始、モスク(イスラム教礼拝所)などをヘリコプターでミサイル攻撃した。病院当局者によると、パレスチナ人17人が死亡した。
 戦車など軍車両約500台がラファに集結しているとされ、イスラエル紙イディオト・アハロノトは、ガザ地区では1967年の第3次中東戦争以来、最大規模の作戦としている。
 ガザ地区で11日以降続く衝突で、イスラエル軍兵士計13人が死亡した車両爆破などへの報復攻撃。パレスチナ自治政府のアラファト議長はパレスチナ放送に「戦争犯罪だ」と述べ強く反発しており、ガザ地区での対立は一段と泥沼化の様相を呈してきた。
 軍はこれまでに建物3軒を破壊。ヤアロン軍参謀総長は数百軒規模の破壊を計画していると伝えられていた。パウエル米国務長官らが反対の立場を示すなど国際社会の批判に配慮しているとみられる。(共同通信)
      ─ラファで虐殺が進行しています─ナブルス通信 2004.5.19号

午前1時。アパッチ攻撃ヘリがラファ難民キャンプのブロックB地区
人だかりへミサイルを落とした。レジスタンスメンバーの3人と通りが
かりの5人が殺された。

その約2時間後、戦闘機に護衛された軍用車輌がラファの西方よりタル
エッスルターン地区に侵攻。午前4時ごろ、同地区のビラールモスク付
近にいた群衆めがけて、攻撃ヘリがミサイルを発射。2発のミサイルが
命中し、5人の民間人が即座に殺された。そのなかには1人の子どもも
いる。10人以上が負傷。3発目のミサイルはモスクに着弾図し、付属の
書館に火をつけた

タルエッスルターン地区を制圧したイスラエル軍は、建物の屋上に狙撃
を配置し、動くものは何でも撃っている。戦車の砲撃と銃撃によっ
て、さらに4人が殺された。犠牲者は上半身に被弾している。銃撃が激
しいため、1人の遺体に近づくことができず、回収できないままとなっ
ていると付近住民や医療関係者は語っている。(以上、パレスチナ人権
センター(PCHR)発表に基づく)

ラファの外からの救急車はラファに入ることを許されず、制圧されてい
る地域には赤新月社も国際赤十字も近づくことができない。また、ラ
ファ市内の救急車運転手が負傷者を救助しに行き、イスラエル軍に捕ま
えられ、「人間の盾」にされたという知らせも入っている。2台の救急
車に対しての発砲が記録されている。

タルエッスルターン地区の住人と電話で会話した人によると、「隣のビ
ルの子どもが出血多量でなくなった。隣家から家族の叫び声が聞こえて
いたが、その叫びもむなしく、子どもを助けることはできなかった」と
いうことだ。16歳と14歳の姉弟(アズマとアハマド・ムガイヤル)が
自宅にいて撃ち殺された記録が届いている。この姉弟は自宅の屋上に洗
濯物を取りに行って、スナイパーに撃たれた

ガザ撤退支持集会に15万人=兵士13人殺害で世論傾く−イスラエル

 【エルサレム16日時事】イスラエルの商業都市テルアビブで15日夜、パレスチナ・ガザ地区のユダヤ人入植地撤去を呼び掛ける大規模集会があり、主催者推計で約15万人が参加した。ガザ地区でイスラエル軍兵士計13人が相次いで殺害され、左派は世論が撤退支持に大きく傾きつつあると手応えを感じている。
 集会は、イスラエル野党の中道左派・労働党や平和団体「ピースナウ」が共催。パレスチナ過激派のテロが続く中で左派は発言力を失っていたが、2000年秋にインティファーダ(反イスラエル民衆蜂起)が始まって以来、最大規模の平和集会となった。シャロン首相が提案するガザ撤退計画の実施に向け、追い風になりそうだ。 (時事通信)
【私的めもらんだむ】
11時
 ナブルス通信が届くたびに大手メディアとの格差を実感する。30秒にも満たないラファ難民キャンプのテレビニュースは、ラファでの虐殺そのものを無視したいかのように感じられてしまう。子どもたちがイスラエル兵のスナイパーによって殺されている、ということは、とりもなおさずイスラエル軍は子どもであれ外敵と見なしているということだ。いや、視界に入る全てのバレスチナ人を敵と見なしていると言い換えたほうがいい。若い兵士が、それよりももっと若い年少の子どもを狙撃する・・・その兵士の引き金を引かせているのは何なのか?国の命令だから?イスラエルにいる家族や恋人を守るため?・・・そうではないだろう・・・殺す側、殺される側も互いに人間には変わりがないとすれば、当然ながら心の葛藤もあるだろう。引き金を引く瞬間、まだ人生の何たるかも知らない子どもの全存在が一瞬にして消滅してしまうことの悲痛・・・オレはここで何をしているんだろう?と、飛散した子どもの肉片を見詰めるとき・・・兵士の心は一瞬でも凍りつくはずだ。その現実は否定しても否定し尽くせない悔恨となって兵士の心に焼きつくのだ。兵士の良心が叫ぶ「銃など捨ててしまえ!」と・・・神よ、願わくば全ての銃器を毒蛇に変えたまえ。銃を握っていたとばかり思っていたものが、その手に、その腕に毒蛇が絡んでいると知ったら、兵士は悲鳴をあげて逃げ去るものを・・・その程度のイタズラで、神よ、人は悲しまずに済むものを・・・なのにあなたは何故か沈黙を守りつづけている。
 これを書いている最中、眼が翳んできた。涙のせいではない。また持病が再発したようだ。窓ガラスを叩く雨のように、文字が歪んで見える。少し横になろう。あとで猫たちに餌を与えなければ・・・
12時
 視力のトラブルは30分ぐらいで収まった。今は何事もなかったかのよう、普通に見える。血圧が高いのが原因だろう。脳幹破裂で奇跡的な回復を示した従兄は、その後、全身麻痺したものの家族に支えられながら歩くまでになっている。その弟は数年前に脳梗塞で急死した。父方の親戚の殆どが血圧が原因で死んでいる。私も医師から高血圧と診断されてきた。ために水分補給は欠かせない。何度か目眩で電話もかけられなかったことがある。万が一、を考えて身辺整理をしておくべきなのかも知れない。そういえば「れいんぼう」にリンクしてある「奥山のオルタナティヴ日記31歳〜ガン闘病編」の奥山さんが新たに膵臓ガン転移が発覚したとのこと、まだ若いのに・・・と思うと胸が苦しくなる。ややもすると、人は今の状態が永遠に続くような錯覚に陥りやすい。つい寿命のあることを忘れてしまう。もっとも毎日そんなこと考えていたら神経の休まる時もないだろうが、心の片隅にでも置いておきたいものだと・・・自戒を込めて。


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