04/04/22 (木)
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核開発暴露のバヌヌ氏、刑期18年終え出所 イスラエル

 イスラエルが秘密裏に核兵器を開発していると暴露して国家反逆罪などに問われた元技師、モルデハイ・バヌヌ氏( Mordechai Vanunu49)が21日、禁固18年の刑期を終えて出所した。核保有を肯定も否定もしない「あいまい政策」を貫くイスラエル政府は、バヌヌ氏の発言を警戒、1年間の海外渡航禁止など外部との接触を制限する異例の措置を取った。
 イスラエル南部にある「ディモナ核施設」で働いていたバヌヌ氏は、人員整理で解雇された後の86年、英紙に「ディモナは、兵器用プルトニウムが生産されている核の秘密工場」などと明かし、同年秋にはバヌヌ氏が隠し撮りした施設の写真とともに詳細な暴露記事が掲載された。バヌヌ氏は記事掲載の1週間前、滞在先のイタリアでイスラエル情報機関に拉致され、国家反逆罪とスパイ罪で投獄された。
 服役していたイスラエル中西部アシュケロン(Ashkelon)のシクマ(Shikma)刑務所前にはこの日、国内外から数百人の支援者が出迎えに集まった。同氏は出所後、「(イスラエルの核計画について)もう何の秘密もない。自分のしたことを誇りに思う」と述べた。また「世界の核廃絶のために働く」と、今後も反核運動を続ける意志を語った手紙を米国の支援団体に寄せた。(asahi.com)

バヌヌを色仕掛けで誘き出したモサド

 バヌヌは1986年9月30日、イスラエル情報機関の誘導でロンドンを発ち、ローマまで誘き出されてモサドに誘拐された。この誘拐劇には新聞王ロバート・マックスウェルが関与していた。誘拐される16日前、1986年9月14日、マックスウェルはモサド長官ナホム・アドモニに暴露記事情報を伝えていた。暴露記事の売込みを図るコロンビア人ジャーナリストのオスカー・ゲレロは、売り込んだ先の「サンデー・タイムズ」社が動き始めると不安になり、何とモサドと協力体制にあるASISに通報してしまう。「サンデー・タイムズ」がバヌヌを匿う中、モサドの必死の追尾が行われる。「サンデー・ミラー」社主マックスウェルはモサド心理戦争局の指揮の元、大見出しでバヌヌとゲレロを嘲笑した逆情報作戦に打って出た。こうしてバヌヌの顔写真が浸透したところで、アマン(Aman イスラエル陸軍情報部)が追い込みをかける。9月25日、かくしてバヌヌの居場所マウントバッテン・ホテルは突き止められ、女性部員で構成される「バト・レヴェハ」のシェリル・ベントフが登用される。この組織はカッツァ(Katsa モサドの現地工作員)の下に置かれている。モサドはバヌヌに女性関係がないことまで調べていた。つまりは色仕掛けでバヌヌを誘き出す作戦だ。バヌヌはロンドンでシェリルと肉体関係をもった後、今度はローマにあるというシェリルのアパートに導き出される。その室内で待っていたのは麻薬の注射器を持つ3人のカッツァだった。バヌヌは救急車で海岸に運ばれ、高速ボートに移されると貨物船に運ばれた。そして3日後にハイファ港に錨を下ろしたのである。

【関連サイト】
P-Navi info (ナブルス通信) パレスチナあれこれ (文中)バヌヌさんは危険なのか?04/03/21:15日広島でバヌヌさん関連企画!04/03/07
希望の小さな星:戦争の影にある環境ヒーロー
モサド元長官、バヌヌ氏殺害計画について語る
英国BBCがイスラエルの極秘核兵器開発と米国などの“駄ボラ基準”的容認を追及する番組を放映(阿修羅掲示板)
分離済みの軍事用プルトニウム、1990年 核戦争防止国際医師会議/エネルギー・環境研究所(1993)による
アジア(中東)の核開発 「原子力資料情報室通信」289号からの転載
ブナ林便り(毎日更新)(文中上段)■今世界史の野蛮化・地獄化に日々抵抗している前衛として、そして別の平和・独立・共存の世界を創ろうと苦闘している前線として
【視聴予定】
19時
57 アンビリバボー「全米騒然・妻子のために・マフィアと闘った男」 名前変え家族とも別離25年・今も命狙われる決死の告白(フジテレビ系列)
 マフィアと闘った男性のアンビリバボーなエピソードを紹介する。もともと、イタリアの犯罪組織であったマフィアは、十九世紀末から、アメリカに大量移住したイタリア系移民をきっかけにアメリカでも組織されていった。地縁や家族のつながりを大事にするイタリア系移民の気質を悪用して組織を拡大していくマフィア。そのわなに気付いた男性は、協力を拒み、組織へ引きずり込まれることは免れたが、マフィアから命を狙われることとなった。
【私的めもらんだむ】
12時
 隣の婆さんが死んだ。昨夜遅く物音がしていたので、その頃に死んだのだろう。通夜は25日、翌26日が告別式。一昨日が母の命日だったので印象深いものがある。いまオス猫たち四匹が凄まじい鳴き声をあげている。暑かろうと車から出して家の中に入れたのだが、あまりに煩いので再び車内に入れることにした。金網を張って風通しを良くし、水で車を冷やしてあるので暑さにやられることもあるまい。



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