もう春がそこまでやって来てるよ。
コンニチワって、窓から春の風に乗って入って来るんだ。
だから窓は少し開けておこう。
春風にゴキゲンヨウ!
ねえ、頬を伝う涙を拭いて、窓から顔を出して、
そよ風が心地よいだろ?
春が逃げないよう心の中でしっかり掴まえるんだ。
そうすれば季節の春は去っても、心の春はいつまでも残るんだよ。
脈絡のない試作童話(私的と付け加えるべきか?うむ・・・)
=おい君、急がないと遅れをとるよ。早く走らないとダメじゃないか。
−走るって、何処へ?みんな何処に向かっているの?
=そんなこと知らないよ。みんな走っているから、走るだけさ。
−ボクはここに居るよ。そして忘れたものがないか、考えてるんだ。
=考えてる暇なんかない。とにかく走らなくちゃ、さあ一緒に行こう!
−ボクは遠慮します。お先にどうぞ。
=何度云ったら分かるんだ!無理にでも走らせてやる!
−やめてください。ボクは恐いから引き返します。
=ああ!引き返しちゃった。可哀想な奴、一人ぼっちじゃ生きていけないのが分からないんだ。こうしちゃいられん、走らなくちゃ。
☆で、結局どうなったの?
−うん、その人はそのままみんなと一緒に走って行っちゃったんだ。たくさんの人が群れをなして、真っ暗な闇の中へと消えたんだ。そして・・・たくさんの人の悲鳴が聴こえた。耳を塞ぎたくなるような悲鳴だったよ。
☆ふ〜ん、恐い話だね。
−きっとみんな死んでしまったんだと思う。断末魔のそんな悲鳴だったもの。ボクはこうして引き返して助かったんだけど、忘れもの取りに来て、忘れちゃった。
☆君の忘れもの、って、ひょっとして、忘れものを取りに来て助かったこと、なんじゃないか?
−え?どういうこと?さっぱり意味がわかんないよ。
☆今分かっているのは、君が忘れものをして救われた、ということなんだ。そのこと自体が、君の忘れもの、だったというわけさ。
−変なの・・・でも、何となく分かる気がする。
☆君はみんなのように急がなかった。みんなが急いで走っている時に、君は立ち止まって忘れものを考えていた。大事なものを忘れてきたんじゃないかって、原点まで引き返した。君は忘れものを探している過程で、すでに忘れものを見つけていたんだ。
【視聴予定】
19時
30 クローズアップ現代 施設で最期まで・特養の模索
人生の最期をどこで迎えるか? 病院や自宅ではなく、入居している施設を望む高齢者が増えている。「住み慣れた場所で最後を迎えたい」という希望に応えるため、既に全体の3割にあたる特別養護老人ホームが終末期ケアの取り組みを始めている。しかし特養は介護保険制度の下ではリハビリ後の帰宅を前提とする"仮のすみか"に過ぎず、「看取り」を行おうとすると人的・経済的な負担が現場にかかる。今年から、取り組みを始めた神戸市の特養では、夜間は職員1人あたり25人の入居者を担当。国の基準に沿った体制では、容態の急変への備えなどが必要な終末期ケアを24時間行うことは難しい。
自助努力で「看取り」に取り組む特養の実態と、多様化する末期の希望に応えるための制度のあり方を考える。
(NO.1878)スタジオゲスト: 杉山 孝博さん(川崎幸クリニック院長)
21時
54 ニュースステーション 環境立国最終回…究極のエコ住宅から自然エネルギーだけで究極のエコ中継▽歯の再生医療最前線…患者本人の細胞で再生
シリーズ環境立国の最終回。屋根に太陽光パネル、地下に雨水タンクと浄化槽、トイレの水は完全リサイクルという究極のエコ住宅を生中継で紹介する。中継の電力も太陽光、風力といった自然エネルギーだけを使う。自然エネルギーを最新の蓄電装置に貯めて、照明、映像など生中継のすべての電力をまかなう、世界初の試みだ。シリーズで取材してきた技術を集結して、究極のエコ住宅を自然エネルギーだけで放送する究極のエコ中継。
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