04/03/28 (日)
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ありとあらゆる方法でルムンバ暗殺を試みたCIA、その直接指揮者ダレス長官

 1960年9月5日、ルムンバはカサブブ大統領によって首相を解任させられ、9日間の政変を経て、のちにアフリカで最も腐敗した指導者と云われるモブツが大統領となる。政府から追放されたルムンバもその影響力はなくなった、と思われた。しかし、ルムンバの影響力は逆にコンゴの大地に根を張るかのように深く浸透していた。9月13日、CIAアフリカ部長ツイーディはワシントンに打電した。
「ルムンバの才幹、ダイナミズムは失墜したばかりか、その都度失地回復の決定的要素を有している。ルムンバは土壇場にあっても民衆の心をとらえ、状況を有利に展開する力量をもつ」
 デブリンは急遽コンゴ政府のルムンバ抹殺計画担当顧問となり「唯一の解決法はルムンバ除去のほかなし」とワシントンに打電。それまで極秘に進めてきたコンゴ人を雇っての暗殺計画を中断、毒殺計画に変更する。暗号名ジョセフ・シャイダーことシドニー・ゴットリーブという博士号をもつ生化学者に白羽の矢が(?)当てられる。9月、「最高権威者の指示」により、至急毒物を用意するよう指令が下ると、ゴットリーブはフォート・デトリックの陸軍化学戦部隊施設に赴き、毒物を吟味している。
 ツラレミア(野兎病)、ブルセラ菌(波状熱)、結核菌、炭疽、天然痘、ベネズエラ馬脳脊髄炎(眠り病)・・・ゴットリーブはそれらの中から選別された病原菌を携えジョゼフ・ブラウンという偽名を与えられてコンゴに向かう。即、ビッセル計画本部副長官とツイーディ・アフリカ部長はレオポルドビルのデブリン支局長に指令を打電する。
「ジョー(ジョゼフ・ブラウン=シドニー・ゴットリーブ)は9月27日に到着予定。『パリから来たジョー』と名乗ったら即座に面談すべし」
 この電報には「PROP」なる最高機密を意味する暗号指令があり、それはルムンバ暗殺プロジェクトのみに用いられる特設交信チャンネルだった。このチャンネルはワシントン本部のダレス長官、ビッセル、ツイーディと部長代理に限定され、コンゴではデブリン支局長しか利用は許されなかった。同時に彼らの配慮(?)は抜かりなく、すでに二人のヒットマンも用意されていた。
暗号名「QJウィン」(勝利)、ウィリアム・ハーベイが作った「執行活動」実動工作員。
暗号名「WIローズ」(ならず者)、偽札と銀行強盗の前科あり、冷徹なヒットマン。
 しかし、事はそううまく運ばなかった。CIA工作ルートから逸脱しがちな二人のヒットマンに業を煮やしたダレス長官は、ルムンバの毒殺計画を急ぐよう緊急指令を出す。それが前述の「9月27日到着予定の、ゴットリーブのコンゴ潜入」であった。毒物はデブリンの金庫に厳重保管され、その使用決行期日が迫られていたが「毒物をいかにしてルムンバの口に入れるか?」で難航した。焦った彼らは毒殺計画を直接的暗殺行動計画に変更、具体的な検討に入る。
【視聴予定】
17時
30 報道特集 TBS
君が代で学校混乱
君が代が、国歌と定められてから5年。
その後も学校現場では、卒業式などでの斉唱を巡って混乱が。
この春の東京都立高校の卒業式では、大量の処分者が出ました。なぜ? 教育現場では何が起こっているのでしょうか。
秘策!北朝鮮の外貨娘
苦しい北朝鮮経済。しかし、海外では、北朝鮮の娘達がある方法で外貨を稼いでいます。その方法は?
虐待受けて・・・卒園の春
子供への虐待事件が後を絶ちません。
ある養護施設。そこにも虐待の経験がある子供がいました。
彼らが語る体験談と、その経験から立ち直らせるために奮闘する先生たちの思いは。

24時
00 宇宙船地球号 テレビ朝日 現代住宅へ挑戦状▽インドの泥建築
 急激な都市化が進むインド・デリーで、エコロジーな住まいを模索する女性建築家、リバティー・カーマトさんを紹介する。自然に返ることのできるエコロジーな建築にこそ未来があると感じたカーマトさんは、スラムで建てられる土と廃材だけの住居に着目。一見汚いだけのスラムが機能的に工夫されていることを学び、インドの風土に合った土の文化を知った。彼女は泥を乾燥させて作ったれんがを積み上げる方法で家を建築。だがインドでは、泥は不浄なものとして嫌われてきた。カーマトさんは人々に土の良さを分かってもらおうと、試行錯誤を繰り返す。
【私的めもらんだむ】
17時
 ルムンバの人となりを調べれば調べるほど、彼を政敵として抹殺を図る勢力に限りなく憤りを感じる。仮に彼が暗殺されなかったとしたら、その類い稀なる指導力によってコンゴ全土の民衆をまとめていただろう。これに関与していた上層部はダラス長官に止まらないはずだ。むろんアイゼンハワーも承知のこととして、その彼を操る闇の勢力があったと想定してもおかしくはない。コンゴの価値あるものは全て自分のものだ、と豪語したレオポルド2世のように、ロスチャイルドやロックフェラーといった世界的財閥が思わないとは限らない。自分が彼らの立場だったらどうする?と、自らが億万長者になったつもりでイメージを膨らます必要がある。そしてハッとするのだ。難しく考えることもない。自然に自分の欲望が富に向かうのを知ることになる。超財閥の関与は彼らの肩書きを追うだけでおよその輪郭は浮かんでこよう。一応、明日にも今日の続きを書くつもりでいる。
 日曜日は猫たちの総入れ替えの日だ。マーコも彼らの中に戻した。人間に慣つくあまり猫社会に溶け込めなくなるからだ。事実、集団で暮していたミーコと私の元に置いていたマーコを一緒にさせたら、近寄るマーコをミーコが威嚇するのだ。猫を集団で動かすのは意外と簡単だ。一匹を誘導すれば他の猫も付いて来る。人間社会も同じようなものではないか。その先が地獄であろうと盲進しかねない、集団心理とは恐ろしいものだ。繰り返される戦争が全てを物語っている。


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