04/03/14 (日)
2〜11℃、西よりの微風
【今日のリンク】
懐かしの昭和30年代

 昨夜遅く、北野武を扱った海外でのドキュメンタリー番組が紹介されていた。コメディアンと映画監督といった対極と思われる仕事に北野は「コメディアンで稼ぎそれを映画づくりに注ぎ込むだけ」とインタビューに答えていた。「映画を観るとあなた自身の暴力体験が反映されていると思われるが」という質問に対しは「下町で育った環境では表沙汰にならない暴力が日常的に行われ、それらが肌に染み付いた結果だと思う」と応える。そしてバイクでの事故にも言及し「あの事故は自殺を意識したものではなかったか?」と問われるのだ。これに北野は否定もせず「多分に自殺を意識していたと思うが、事故当時の前後関係は覚えていない」とはぐらかしている。あのとき北野は全国に展開しようとしたカレーライス店の商売がうまくいかなかった時期でもあった。仮に北野が自殺をはかったとすれば、その原因の発端はフライデー乱入事件にある、と私などは臆測したものだ。つまり、ウラ社会からカネになると踏まれた。北野武の育った環境は私とよく似ている。ペンキ屋の小倅(こせがれ)からして出発点は同じだし、貧乏だったことも・・・臆病と自虐、社会生活での挫折と焦燥、爆発する怒り・・・彼の作品にある様々な人間要素は私自身の内にもあるものだ。鬱積した不満の捌け口としての暴力、その犯罪性を映画でさらけ出す彼の映画は、暴力のリアルな演出で私を身震いさせる。コメディアンとして自分を笑いものにする一方で、彼は人知れず本を読み、表現者としてのイメージを膨らましてきたはずだ。それが今、開花したにすぎない。それでいながら彼は高まる評判と地位の危うさを達観し、自らの慢心を抑制しているようにみえる。自虐的なほどに・・・北野武は自分に正直な人だと思う。
【視聴予定】
17時
30 報道特集
謎のホームレス宿泊所
全国で3万人とも言われるホームレス。
彼らに宿泊施設を融通し、生活保護を徴収する――。
そんなビジネスが急増しています。ある団体には、億単位の金が流れ込んでいます。生活保護費は、勿論、税金によるものです。全てが明らかにされない実態と行政の対応は?
病院が・・・入院を拒否
原因や治療法が解明されない難病。
こうした病を患ってしまった方々を受け入れる病院は、なかなか見つからないのが現実です。患者や家族に代わって、病院探しをする役割の人たちがいます。それが難病コーディネーターです。
一人の女性コーディネーターを通して見た、医療の現実と社会の壁とは?
21時
00 NHKスペシャル「米兵たちのイラク」 開戦1年・突然招集された若者▽兄を失った兵士の葛藤
 今、イラクでは十三万人の兵士からなるアメリカ軍が任務を展開している。五月以降も十万人規模の兵士をイラクに駐留させ続けるといわれており、米軍は最前線に送る交代要員を次々と現地に派遣している。送り込まれるのは正規兵士だけでなく、急きょ招集されたおよそ四万人の州兵も含んでいる。彼らは普段は教師や警官、工員などさまざまな職業に就く普通の人々だ。州兵やイラクの最前線からの帰還兵に密着し、アメリカ人にとって「イラク」がどうとらえられているのかを見つめる。

【私的めもらんだむ】
10時
 仕事の合間に休んでいた隙にチロが外に飛び出してしまった。玄関の戸を開けて逃げたのである。オスにでも遭遇すればまた妊娠してしまう恐れがある。周囲を探したが分からない。これでは仕事にならない・・・で、30分後、何とかチロを家の中に誘い込んだ。良かった、と思う反面、オスと接触しなかったのかどうか?心配している。もうこれ以上猫が増えるのは勘弁してほしい。
16時
 仕上げ完了。下の画像では分からないが、1回目の仕上げ吹き付け後にも補修パテと研磨作業をしている。髪の毛ほどの傷も許されない仕上げのこと、明日の引渡し直前も補修しなければならない。具体的にいえば、新聞紙を剥がし、僅かに垂れた部分のコンパウンド磨きなどなど・・・今日はこれから30分後にパーツの仕上げにかかる。猫は手を貸してくれない。今日も作業中にただ鳴きわめいていた。たまには手伝ってほしいと、叶わぬ願いを考えてしまう。


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