「狼が来るぞ!」何度もそう嘘をついた少年が、本当に狼が来たときに信じてもらえず食べられた話は誰でも知っている。しかし、その少年が悪意を持って、村人に狼を仕掛けたとしたら、どうなるだろう?少年は意図的に嘘をつく。「狼が来るぞ!本当に来るぞ!」村人達は嘲笑する「また嘘をついていらあ。しょうがねえガキだな」・・・何回も嘘をつきとおし、村人達が少年を見向きもしなくなったとき、少年は狼を誘導する。「さあ行け!僕を嘘つき呼ばわりした村人達を食べてしまえ!」
某国のわがままな指導者が「云うことをきかないと攻め落とすぞ!」と威嚇している。「ほら、また始まった。できっこないくせに」そういって笑っている平和な人々。それでも一応兵器を備え、某大国の味方をつけて対峙している。星をたくさん散りばめた旗のその大国は、頃合いを見計らって兵隊をどんどん引き上げてしまう。「オレたちが居なくても、もう大丈夫だろ。危なくなったらすぐ駆けつけるからね。兵器はそのまま置いておくよ」そう云って立ち去った大国のあとで、国境の向こうではわがままな暴君が無数の大群を率いて静かに潜行してくる。「さあ行け!この俺様をバカにした報いだ。みんな殺し尽くせ!」
「大統領閣下、また緊急のホットラインが入っておりますが、いかがしましょう?」・・・「捨ておけ、捨ておけ。無視するんだ。そのために我々は奴らに武器をたっぷり与えておいたんだ。狼の暴れるままに任しておけ。そうして疲れきったところで最後に俺たちが出ていけばいいのさ。救世主のようにな」
この場合、悪意のある狼少年以上に、練られ洗練された悪意が某大国には最初から準備されていた、と考えるべきだろう。それはそれは芸術的でさえある完璧な悪意でもある。この法則は全てのカテゴリーに応用される。「諸君、見たまえ!この完璧な世界金融システムを!我ながら惚れ惚れするではないか。富が我が国に集中して流れ込むこの金融システムは、その我が自国民をも欺く悪賢さを内包する怪物なのだ。猿どもに高価な武器を与えて共食いを促し、その武器の代金をたっぷり回収してくれるのだ。笑いが止まらんというものではないか」・・・「大統領閣下!」・・・「ったくもう、煩いな。今度は何だ?」・・・「お子様が階段から足を滑らせて、かすり傷を負ったとのことです」・・・「なんと!こりゃ大変だ。副大統領、あとはオマエに任せる。間違っても自宅になんか電話してくれるな」
ねえ、聴こえませんか?何処か遠くのほうで「狼が来るぞう!ホントに来るぞおぉぉぉ」という声が・・・
米、連合軍司令部の漢江以南撤退を通告
米国は韓米連合軍司令部と国連軍司令部の龍山(ヨンサン)基地の残留問題と関連、敷地面積などをめぐる意見の食い違いで合意点を見え出せなかったことから、最近、これら部隊の漢(ハン)江以南への撤退計画を、韓国に一方的に通知したことが明かになった。
国防部関係者は4日、ローレス米国防副次官補(アジア太平洋担当)が最近、連合軍および国連軍司令部の漢江以南への移転方針を、車栄九(チャ・ヨング)国防部政策室長に伝達してきたと伝えた。
同関係者は米側の立場伝達ルートと関連、在韓米軍を経由したか、それとも直接電話がかかってきたかについては言及しなかった。
米軍10万人体制削減へ 東アジアの再編で米次官
【ワシントン3日共同】ファイス米国防次官(政策担当)は3日、ワシントン市内で講演し、ブッシュ政権が本格着手を表明した在外米軍の再編問題に関連し、東アジアの10万人駐留体制についても見直し、削減されるだろうとの認識を明らかにした。
再編では、在韓米軍の削減などが取りざたされているが、東アジア全体の規模削減に政府高官が言及したのは初めて。10万人体制見直しは、沖縄を中心とした在日米軍の整理、縮小につながる可能性もある。
ファイス次官は東アジアの米軍体制に関し「最終的に規模がどうなるか分からない」と断った上で「現在よりは減ると思う」と述べた。
在韓米軍についても、積極的に合理化を進めると強調。日本とはミサイル防衛を含め、米軍改革全般にわたって協議していく考えを示した。(共同通信)
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