03/11/26 (水)
JFK死後、機内の次期大統決定時にウィンクを交わすジョンソンとクラーク
ケネディ大統領暗殺の黒幕はジョンソン大統領?
 バー・マクレランの近著「BLOOD,MONEY&POWER」(血と金と権力と)では、ジョン・F・ケネディ第35代大統領暗殺の黒幕はジョンソン第36代大統領だと明言している。立案計画者は弁護士事務所を経営するエドワード・クラークで、実行犯はマック・ウォレスという人物だというのだ。オズワルドが狙撃場所に選んだのは教科書倉庫ビル6階とされたが、そこからは照合対象とならなかった指紋が28あった。マクレラン氏はその中にマック・ウォレスの指紋を発見する。1961年6月3日、テキサス州の牧場でマーシャル捜査官の変死体が発見されたが、23年後の1984年、それはリンドン・ジョンソンがマック・ウォレスに殺しを依頼したものだとの証言者が現れる。警察はその証言を信憑性のあるものとしたが、すでにジョンソンとウォレスは死亡していた。1971年、ウォレスは50歳で交通事故死、二年後の1973年、ジョンソンが65歳にして心臓病で死亡、クラークは1992年に86歳で老衰で亡くなっている。この捜査官殺人事件での指紋採取記録にウォレスの指紋があり、それが教科書倉庫ビル内の指紋と一致したのである。ここでジョンソン=クラーク=ウォレスという線がつながる。氏はさらにジョンソン大統領がウォレスに600万ドルの大金を渡していたことを突き止め、それらが暗殺への報酬ではなかったかと推理する。現在63歳のマクレラン氏は元ジョンソン大統領の顧問弁護士として、現在ブッシュ大統領政権下の報道官4男スコット・マクレランの父親でもある。

 マクレラン氏のジョンソン大統領黒幕説にはそれほど大物ではないという点で少し無理がある。超大国の大統領の暗殺指令を出しながら、それらを国防省やCIA、FBIなどを総動員して隠蔽するにジョンソンは小さ過ぎるのだ。だからといってジョンソンが暗殺に関わっていないことにはならない。むしろかなり深いところまで関係している節がある。クラークも暗殺計画の一端は知っていただろうし、ウォレスも実行犯グループに加わっていたと思う。しかし、この大統領暗殺の背景はそれすら氷山の一角にしかすぎない大掛かりなものと思われる。大衆の面前で複数の実行犯が狙撃し、その彼らを外国に逃亡させ、大統領の死体に細工をし、その柩を運ぶ専用機の暗号を盗み、国防省の全ての電話を不通にし・・・全てはオズワルドの単独犯としながら、そのオズワルドの口封じを指令する。こんな大掛かりなペテンを演出するほどジョンソンは頭が働かないだろうし、その絶大な権力とてないだろう。カネに執着して私腹を肥やすことだけに専念してきたジョンソンでしかない。かつて、その彼の愛人が「ジョンソンはJFK暗殺を事前に知っていた」と暴露したことがあった。彼もまた大統領暗殺計画を事前に知り得る立場にある駒のひとつに過ぎない。私も自分なりに資料を集めてきたが、その過程の中で本当の黒幕の輪郭が少しずつ鮮明になってきていることも確かだ。アメリカして70%以上の国民がオズワルドの単独犯に疑念を抱いている今、それすら統制している何らかの影を感じているのは私だけではないはずだ。

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