03/11/06 (木)
ロシア「ユスコ」社長ホドルコフスキー逮捕と辞任の推移

<ロシア>旧エリツィン派が失墜 政権内抗争
 ロシアのウォロシン大統領府長官が30日解任されたことで、プーチン政権内部で強権志向派の主導権掌握が鮮明になった。引き金になった石油大手ユコスのホドルコフスキー社長の拘束起訴は強権派の「策動」との見方が強い。権力抗争はロシア政財界に動揺を与えているだけでなく、米国保守派の反発も招いている。(毎日新聞)

<ロシア>ウォロシン大統領府長官を解任 プーチン大統領
 ロシアのプーチン大統領は30日、ウォロシン大統領府長官を解任し、後任にメドベージェフ大統領府第1副長官を充てる大統領令に署名した。ロシアのメディアは、ウォロシン氏が25日、同国の石油大手ユコスのホドルコフスキー社長が拘束・起訴されたことに反発して大統領に辞意を伝えた、と報じていた。(毎日新聞)

旧KGB勢力に軸足か ユコス事件でロ大統領
 【モスクワ30日共同】ロシアの石油大手ユコスに対する一連の捜査をめぐり、プーチン大統領が旧ソ連国家保安委員会(KGB)出身の勢力に政権運営の軸足を移したとの見方が強まっている。民主化より統制を優先、検察のユコス捜査を背後で操った旧KGB勢力が政権の実権を握れば、ロシアの内政や外交でも強硬方針への傾斜が強まる可能性がある。大統領府ではこれまで、イワノフ副長官ら旧KGB勢力と、ウォロシン長官らエリツィン前大統領の側近の力関係が均衡。KGB出身の大統領は両勢力のバランスをとることで政権基盤を安定させてきた。
 しかし、ユコスのホドルコフスキー社長逮捕に反対したウォロシン長官の辞任説の浮上で「情報機関の勢力が全権を握る兆候が表れた」(ネムツォフ下院議員)との見方が拡大している。(共同通信)

<ロシア>石油大手社長を拘束 プーチン陣営の見せしめか
 ロシア連邦保安局は25日、ノボシビリスクで国内石油大手ユコスのホドルコフスキー社長を拘束した。同氏は同日、モスクワに移送され、最高検察庁で事情聴取を受けた。来年3月の大統領選挙の前しょう戦になる12月7日の下院選挙を前に、プーチン陣営が国内トップ資産家の同氏を排除する動きとの見方が広がっている。(毎日新聞)

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