03/10/07 (火)
チェイニーによるイラクのウラン購入捏造と国防省民間委託画策
 権力の中枢で私腹を肥やす小賢しいチェイニーの、その野望を元CIA情報官レイ・マクガバンが暴露する。

 イラクのフセイン大統領がウランを購入しては大量破壊兵器を手中にしているといった、一節をブッシュの演説に入れるよう注進したのはチェイニー副大統領だった。イラク戦争の先陣にはいつも彼が先回りしていた。アメリカ政府の中枢に巣食いながら裏で手を回し、国防省の中にハリバートンを潜り込ませイラクの戦中戦後を通じて利権を与えてきた。彼はその報酬で私腹を肥やしてきた戦争利権屋だ。チェイニーは世界にとっても危険な存在なのだ。

 NGO「コープ・ウオッチ」代表のプラタップ・チャタジーも云う。

 国防省は軍務の民間委託先としてハリバートンと契約、あろうことか、民営化の企画書をつくった会社がそのまま事業本体の契約を取得したのだ。そのときのハリバートン最高経営責任者はチェイニーだった。その彼は戦争で暴利を貪った企業から年間18万ドルを受け取ってきたのだ。

 国防総省は競争入札を前提としながら、自ら不正入札でハリバートンを引き入れた。これは入札が行われなかったことと同じだ。またハリバートンの下部会社KBRも競争入札なしでイラク復旧計画の仕事を受注している。
 戦争の硝煙がまだ漂う中、自国の兵士を戦場に送り出してきた指導者たちが、今度はその巨大な戦争利権に着手する。権力者たちの剥き出しの欲望が、虐殺の報酬を求めるという本末転倒の人間魔性を露わにする。まるで権力を手中にすれば殺人をも正当化できる権限を得たかのようではないか。愛国心は戦争を正当化するための為政者たちの魔法の杖だ。悪魔の本質はそこに有る。権力の偏在するところ、ここかしこに、人間集団のあるところ権力魔性がそのリーダーの欲望を住処として・・・虐げられていながら、そのことに気付かず、まがいものの平和に安住させられている人々よ・・・為政者たちの巧みな弁舌は、許してはならない戦争を、必要悪だと詭弁を弄して国民の心を取り込んでいくのだ。中東の石油をがぶ飲みしては利権を漁ってきた彼らの魔性は、いま再びイラク復興計画の大義に隠されている。
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