どうしたの?また酔ってるわね。
(十字架を手にとる)こんなものボクはもう信じない。彼は十字架に三日いただけ、ボクは一生だ。ボクは死にたい。
口を慎んで!
いや、ボクは生きていくんだ、十字架の影を引きずって。ボクらを隠したいだろ?臭いものにはフタをしろさ!ボクはバカだしね。
また始まったわ。
連中はこう教えた、戦え!殺せ!分隊進め!右、左、右!みんな嘘っぱちだった。
やめて、寝てなさい。戦争がおまえをそうしたの?救いが必要だわ。
母さんこそ!神だの、ボクへの期待だの、ボクのこと恥じてるんだろ?ボクの話、聞いて。みんな起きろ、近所のみなさんボクの話を聞いてくれ。連中がボクに何をしたかを話したい。町や国に何をしたか、共産主義を阻止?ボクは女、子どもを殺してしまったんだ。
そんなこと嘘よ。
教会も、共産主義は悪だと教えた。戦うよう後押しした。汝、殺すなかれ、女、子どもを殺すなかれ、ボクらにそう教えただろ?
もう、やめて!この家から出て行きなさい!
まだだ、連中は今もまだ殺しまくっている。この国は滅ぶ!神はいない、この脚みたいに死んだんだ!残ったのはボクと車椅子だけ、一生このままなんだ。それと役立たずのペニス!(股間の管を外す)
ああ、もう耐えられない!出て行って!
ペニスを弄ぶの、罪だったけね。
この家でそんな言葉を・・・ああ
ペニス!おっ立った、でっかいペニス!使い方も覚えないうちに、アジアの密林でダメになった。ああ、ごめんなさい、母さんを悲しませた・・・ごめんなさい。
【オリバー・ストーン監督作品「7月4日に生まれて」より引用要約】
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