03/09/13 (土)
 重度の障害をもつ兄、貞夫さんの介護(最も重い要介護度5)を20年間つづけ、最後に自分がガンの告知(今年1月)を受け、遺される兄が不憫だと殺害した(今年3月4日)事件があった。彼女、市野かつ子被告は5年の懲役刑を求刑されるも、判決言い渡しの前日9月7日に病状が悪化して死亡してしまう。
 彼女は兄を「坊ちゃん」と親しみを込めて呼び、その人生の全てを兄の介護に尽くしてきた。高額な医療費を捻出するため銀座のバーで働き、店ではナンバーワンのホステスとして有名だったという。それだけに結婚の話も多々あったが、二人の男性を看る余裕はないとして、兄の介護一途に生きてきた。おいしいものは兄に食べさせ、自分は残り物を食べるという献身的な女性だったらしい。

 ただただ絶句・・・自分の怠惰な生き方が許せなくなった。
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