03/08/24 (日)

北朝鮮へ風船でラジオ送る=22日にドイツ人医師らが実行
 北朝鮮脱出住民の支援活動を行っているドイツ人医師、ノルベルト・フォラツェン氏らは20日、先に発表していた北朝鮮に風船でラジオを送る計画を22日の午後に実行する方針を明らかにした。計画によると、南北を分断する軍事境界線に近い江原道の鉄原にある元朝鮮労働党の建物前から風船を放つ。直径1メートル、長さ6メートルの風船を少なくとも20個飛ばし、中国製のAM・FMラジオ600個と援助物資を送る。天候が悪ければ延期するという。

北に飛ばす風船を警察が阻止
22日午後、江原(カンウォン)道・鉄原(チョルウォン)でドイツ人の北朝鮮人権運動家 フォラツェン氏(45)がラジオを入れた風船を北朝鮮に飛ばすため、ガスを入れようとしたところ、警察が阻止している。フォラツェン氏と脱北者支援団体の会員30人余はこの日、北朝鮮住民が韓国など外部世界のニュースに接するようにし、北朝鮮の開放を早められるよう、200個余の風船にラジオ600個を入れ、北朝鮮へと飛ばす予定だった。
 北朝鮮の国民が携帯ラジオを手にすることの効果は絶大だ。これが成功していれば、金王朝は国民の蜂起によって崩壊する可能性だってある。警察の阻止が残念だ。ラジオが中国製だったことも圧力がかかった要因だろう。事前に計画を予告したのも迂闊だった。今度からはもっと小型のラジオを1万個ぐらい、予告なしに飛ばしてもらいたいものだ。
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