長い梅雨から一転しての真夏日になったかと思えば、今日は朝ちょっと晴れただけで、また天候が悪くなってきた。台風10号が接近、南の雲が台風で吹き寄せられて来ているのだ。台風が来る前に、急ぎ、仕事を仕上げる。雨が漏るようなオンボロ工場にあって、台風が通過するようなことがあれば、それこそ屋根が吹き飛びかねない。事実、殆どのトタン屋根は前の台風で吹き飛び、修理する余裕もなく、そこから雨が容赦なく吹き込む。かくして工場での孤軍奮闘はつづく。
ブラウンの様態急変もあって、食事を摂る暇もない。というより、ご飯が喉を通らない。少しずつ食べてはいるが、そのたびに猫の集団が襲ってくる。彼らには兄弟であるはずのブラウンが死のうが、気にならないようだ。ひたすら餌を求め、猫まっしぐら、なのだ。今日も2合の米と猫缶2個の餌をペロリ平らげ、ようやく食事をしようとする私の周囲に集まる。私はいつもオカズをご飯の上に乗せ、水をぶっかけて喉に流し込む。これが私の食事風景だ。オカズを別の皿に盛ろうものなら、その瞬間に猫族の手が伸びる。箸に挟んだオカズさえ、自分の口に運ぶときは無くなっている。まさしくドロボウ猫なのだ。くそったれの、と付け加えるべきだろう。
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