03/07/28 (月)
 北海道の酪農家の間で「ゆう水」が話題になっているらしい。活性水とでも云うべきか、この水を生ゴミに噴霧すればたちどころに悪臭は消えるというのである。そればかりか、生ゴミの発酵が促進され、肥料としても使えるという。つまり生ゴミが短期間で土になる。その原料というのが何と牛のオシッコであり、糞は発酵の済んだオシッコ活性水を混合させることで土になる、という一石二鳥の話である。大規模酪農家では毎日何トンという糞尿を輩出するが、それを糞と尿に分離し、尿を二ヶ月ほど掻き混ぜながら放置すれば「ゆう水」が出来る、という簡単なものだ。しかも無臭で、飲んでも大丈夫ではないか?と云われるほど腐食菌はない。「ゆう水」には有機物の分解するバクテリア群が猛繁殖し、腐食菌は一切存在しないのだ、そうである。肌に塗ればすべすべ滑らかになる。これで思い出したのが尿飲用療法であり、尿素軟膏だ。一般に市販されている「ケラチナミン」という尿素軟膏は、肌に塗布すると、肌が体内の水分を吸収して滑らかになる。これも原料はオシッコだ。なぜオシッコが自然分解するとアンモニア臭が消え、しかも腐食菌を抑えて善玉菌だけが増殖するかは謎だ。
 酪農家の巷でこれほど効果が証明されているにもかかわらず、科学的に説明はつかない、ということで国の補助金は降りない。お定まりの国策パターンである。国は北海道の酪農家向けに巨大タンクの設置を促し、糞尿に水を混入させて牧草地に散布する、といった荒っぽい政策を打ち出している。そのための補助金は何百億円というものだ。これらのプロジェクトが実際に動き出せば、糞尿を攪拌するための動力源など電気代だけで行き詰まりは見え透いている。完全に発酵しきっていない糞尿を垂れ流すことによる弊害も大きい。そんなものを牧草地に散布すれば、牧草は栄養過多で腐食し、牛も牧草を食べてくれないだろう。いかに多額の補助金が下りるとはいえ、酪農家は将来においてさらに多くの借金を抱えることになる。
 目先の利益を追わず、自然の流れに沿った方法で「ゆう水」を活用すれば、牛も人も健康になるばかりか、やがては経済効率も上昇し、かつ安定することだろう。猫族たちの糞尿に悩まされてきた私としても、これは早速試みる価値がありそうだ。いずれ「ゆう水」専用のページを作る予定である。
【関連サイト】
「ゆう水」とは?
施設紹介、昔の土へ「ゆう水」事業
ゆう水のお話
 昨夜、英語の迷惑メールが届いた。上半身裸の女性が寝そべってキーボードを打っている写真が添えてあった。内容は「あんたは昨夜、彼女のホームページに浸入したはず、ボーイフレンドが怒っているぞ。あんたのメアドは覚えておいた」・・・簡単に翻訳すると、そんな脅し文句だった。世界の報道写真を採取中に、誤ってポップアップ広告をクリックしたものらしい。ニュース・サイトとあって安心していたが、甚だガラの悪い広告主をスポンサーにしているようだ。それ以前にも韓国から強引にアダルト写真が送られていたりする。ハングル文字が読めないので何が書いてあるか分からない。面白がって写真などをクリックすると、さらに落とし穴が待ち構えているという仕組みだ。その手に乗るほど暇じゃないんだよ。第一、アダルト・サイトは覗かないことにしている。顔が見えないWeb上のことだけに、何とも歯がゆく、かつ憂鬱になってくる。こんなトラブルには「WEB110相談事例集」あたりが役に立ちそうだ。
 
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