03/06/18 (水)
●権力者は、自分の利権拡充のためには、その障害となる規約や法律をいともたやすく替えてしまう。権力者に与えられた特権その行使によって、マスコミを、国民の人心を自分の都合に合わせて誘導する。善悪の基準を逸脱した彼らの法は、こうして正当化され、国民に疑念を想起させない統制管理で囲い込む。彼らはそれを秩序として定着させると、秩序を乱すものを処罰対象として一般常識化する。些細でありながらも見逃せない国民の日常的な疑念想起には、自警団を促し、秩序を守るという大義を植え付けては国民に国民を監視させる。見事な人心操作術だ。権力者に向けられた疑念は、その追求を逸らすために、別の問題が用意されている。メディアのニュースカメラは真相追究の矛先を外され、庶民が好みそうな対象に方向転換させられる。ニュースカメラはかくして権力者の道具及び武器となり、どす黒い生命体として息づき始める。やがて巨大化したその生命体は無数の監視カメラを産みつづけ、国内の隅々まで繁殖していく。公園から子供たちの声は消え、道ゆく人々は絶えず見られていることを意識して歩かねばならない。そんなことに国民はいつまで耐えられるだろうか。心配無用、逞しい国民の順応力によって、それは自然に解決される。子供たちは監視カメラに向かってVサインを送り、カメラに付随するスピーカーからは女性警備員の「はやくおうちに帰りなさい」という優しい声が流れる。何もかもが甘くやさしい装飾に彩られ、見た目の良さが偽りの平和にまで昇華されている。街並みは清潔で、ゴミ一つ落ちていない。国家の潔癖症は失業者の群れがカメラに写ることを好まない。ゴミはゴミ箱へ、生ゴミの選別は人間にも適用される。こうした権力者の極度の潔癖症は、裏返せば自分の汚れの副産物に起因していることを、国民が知ることはない。隠し覆った権力の腐敗は、際限なく増殖を繰り返し、大多数国民に税金徴収といったかたちで強要される。(正午前の私的妄想)
●権力者が一般大衆への監視体制を強めるなら、国家主権者たる大衆への憲法違反行為として、権力遂行側にこそ民意による監視が必要だ。末端監視の眼を耳を遡り、権力中枢の密室で蠢く者どもの悪しき企みに辿りつくまで・・・バイコクドとは一般大衆への反逆行為のことと解釈するなら、当然のことながらそれを阻止する機関の設立は合法化しなければならぬ。全ての国益は大多数の大衆に還元するのが妥当であり、ために権力者たちは大衆を篭絡する為にあらゆる手段を行使する。その罠を見抜け、誘惑に踊らされるな。踊らされて始末されてきた過去の歴史に終止符を打つためにも・・・(私的自戒語録14時現在)
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