政権ナンバー2を逮捕か イラク、アラブ系TV報道
【バグダッド17日共同】中東通信によると、アラブ首長国連邦(UAE)の衛星テレビ、アルアラビーヤは17日、米軍がイラクの最高意思決定機関、革命指導評議会(RCC)のイザト・イブラヒム副議長を逮捕したと報じた。副議長はフセイン政権内では大統領に次ぐナンバー2の実力者とされ、大物側近の逮捕が事実とすれば、フセイン大統領の包囲網が大きく狭まったことになる。米軍が行方を追っている「最重要容疑者」リスト55人の中の1人で、これまでに拘束されたフセイン政権幹部の中では最高位。大統領の信任が厚く、イラク戦争開戦直前の3月中旬、北部軍管区の司令官に任命された。同テレビは副議長がイラク北部のテルアフルで逮捕されたとしている。一方、米中央軍は17日、イラク共和国防衛隊のカマル・ムスタファ・ティクリティ書記を逮捕したと発表した。同書記は最重要容疑者リストの10番目。副議長と合わせると、これまでに拘束された政権幹部は24人になるとみられる。同書記はフセイン大統領の親族で、大統領の出身であるティクリット閥の1人。中央軍によると、17日にバグダッドで米軍に投降した。(共同通信)
逮捕されたイザト・イブラヒムはフセイン元大統領の実母スブハ・タルファの直系親族ではないが、イブラヒムの名前からも遠戚関係にあると思われる。そのイザト・イブラヒムの娘は1988年の秋、フセインの長男ウダイと結婚している。すでに離婚が確認されているバルザン・イブラヒムの娘とは1993年7月17日に結婚していることから、イザト・イブラヒムの娘はウダイの先妻ということになる。前後関係からすでに離婚しているのかも知れない。
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