---03/05/16 (金) ---
 
グダッドのヒッラで、掘り起こした頭蓋骨を取り出すイラク人。人権擁護団体は、不用意に遺体を掘り起こすことでフセイン元大統領の残虐行為の証拠が失われることを心配している。(ロイター)
 虐殺?1万5000体、イラク・ヒッラで発掘
 イラクの首都バグダッドの南方約90キロにある都市ヒッラ(Hilla)で、地元住民のものとみられる多くの遺体が地中から掘り起こされた問題で、反フセイン派組織イラク国民会議(INC)の広報担当者は13日、遺体の数が1万5000体にのぼったことを明らかにした。白骨化している遺体のほとんどは、湾岸戦争直後、イスラム教シーア派住民が蜂起(ほうき)した際、フセイン政権に弾圧・処刑された住民とみられる。発掘作業を続けている地元のシーア派宗教組織などによると、同日までに、ヒッラだけで4か所の埋葬地が確認されたという。
 クルド人遺体18万体埋葬か=南部へ強制連行、処刑の可能性も−イラク
 【シャナフィーヤ(イラク南部)14日時事】イラクのフセイン政権下で処刑されたクルド人約18万人の遺体が同国南部の砂漠地帯に点在する集団墓地に埋葬されている可能性のあることが、クルド愛国同盟(PUK)の予備調査で分かった。犠牲者は、1988年3月に始まったイラク政府によるクルド人掃討作戦「アンファル作戦」で北部から強制連行された人々とみられ、PUKは人権保護関係の国際機関などと共同で、近く本格的に掘り起こし作業を始める。
      
家族の遺体を抱いて泣く遺族
家族の遺体を探しあぐねて嘆く女性遺族
次々と掘り起こされる虐殺犠牲者の遺体

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