---03/05/07 (水) ---
米食品医薬品局が抗がん剤イレッサを承認
 米食品医薬品局(FDA)は5日、抗がん剤イレッサを承認すると発表した。標準化学療法が効かない非小細胞肺がん患者に対し、イレッサを単独で使うことを認める。承認ずみの日本で深刻な副作用が起きているが、進行がん患者には利益があると判断した。
 進行した非小細胞肺がんの216人を対象とした米国の臨床試験では、病巣の大きさが半分以下になる割合は10%だった。劇的に効く患者もおり、効果はおおむね7カ月ほど続いたという。一方、昨年7月、世界で初めてイレッサを承認した日本では、4月22日までに616人の副作用報告(急性肺障害、間質性肺炎)があり、うち246人が死亡した。米国の副作用の発生率は約0.3%で、その3分の1が致命的という。FDAは「進行がんの場合、副作用の危険性は薬の潜在的な利益を上回らない」と判断した。米国では、年間15万人以上が肺がんで死亡しており、うち8割が非小細胞肺がん。FDAのマクレラン審議官は「他の薬の効かない数千人が、もう一つの治療法を手にできる」と話した。

 抗がん剤「イレッサ」については私も末期癌の母のこともあって関心を抱いている。しかし、その副作用で死亡者が多発しており、上記のように日本で246人もの犠牲者を出すに至っている。注目すべきはアメリカでの肺ガン死亡者15万人のうち、8割ものイレッサ副作用における死亡者を出していることだ。これだけ危険な副作用が確認されていながら、なぜ承認を急ぐのか?どうも腑に落ちない。イレッサ関連については【抗がん剤イレッサ】として整理しておいた。あとでじっくり検証してみたい。リンクが重複している部分もあるが、出来るだけ利便性を図っているつもりだ。

 
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