---03/04/27 (日) ---
 昨夜から続いた雨も嘘のよう、今朝は一転して太陽が燦燦と照り出した。気持ちが良い。気象の変化が人の心理にも少なからず影響を与えるようだ。科学的にはマイナスイオンの増加ということらしいが、それだけではない理由もあるような気がしている。今日はさっそく敷きっ放しの毛布を干し、猫族たちの糞を片付けた始めている。
 数日前から感じていた得体の知れぬ無力感のことを考えた。どうやらそれはイラク戦争が終盤を迎えるあたりから始まったことにも気付いた。「我々は何とか戦争を阻止しようと運動してきたが、結果的にイラク国民の多数の犠牲者を出してしまったことで無力を感じる」といった反戦運動家の言葉が尾を引いているのではないか?と・・・あれだけ世界中で反戦デモが起こりながら、権力の前にはいかに無力だったことか、しかし・・・本当に無力だったのか?デモの先陣を切って反戦を訴えてきた人たちの言葉にも疑問を抱き始めている。そんな折り、今日のテレビ朝日系番組サンデープロジェクト「北朝鮮が核兵器を保有石破長官が緊急生出演▽亀井静香が小泉2年を激辛採点▽徹底検証米国メディアが伝えたイラク戦争」をみた。中でも米国メディアの戦意高揚としか思えない番組の有り様には再検証が必要だと思った。そういう意味ではまだイラク戦争は終わってはいない。一般国民に真実を伝えるべきメディアが、権力側に擦り寄っては反戦ムードを殺ぎ落としてきたことの真意を含めて、これから少しずつ検証を加えていきたい。無力に囚われている暇などない、本当の戦争は個々人の心の葛藤を通じて死ぬまで続くのだ。そう切に思う。偽りの平和に安住するは自分に嘘をつくことであり、戦争を正当化しようとする権力の魔性に跪くことになる。そうはいかない。反戦デモが無力だったなどとは云わせない。日曜13時の昼下がり、現在の心境。

 
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