---03/04/09 (水) ---
バグダッドの報道機関に砲撃 特派員ら3人死亡
 バグダッド市内で8日、報道機関に対する攻撃が相次ぎ、記者、カメラマン合わせて3人が死亡した。チグリス川西岸地区の官庁街近くにあるカタールの衛星テレビ・アルジャジーラの支局に同日朝、ミサイル2発が撃ち込まれ、パレスチナ人特派員1人が死亡、カメラマン1人が負傷した。同じ地区にあるアラブ首長国連邦のアブダビテレビの支局も、空爆を受けた。アルジャジーラは「真実を隠蔽(いんぺい)するため米軍がアラブメディアを攻撃した」と報じた。
 一方、東岸の中心地にあるパレスチナ・ホテルの15階付近が同日午前、米陸軍第3歩兵師団の戦車から砲撃を受けた。ロイター通信によると同通信のウクライナ人テレビカメラマン1人が死亡、記者や技術者3人が負傷した。AP通信によると、ほかにスペイン人テレビカメラマン1人が死亡した。
 同ホテルは外国人ジャーナリストが取材の拠点にしており、日本人を含む約300人が滞在している。イラク情報省のプレスセンターが空爆で破壊されてから、サハフ情報相の記者会見場としても使われた。AP通信によると、砲撃を受けた当時、ホテル周囲では戦闘があった。
 米中央軍の同日の記者会見で、攻撃についての質問が相次いだ。ブルックス准将は「ホテルから攻撃を受けたので反撃した。ジャーナリストを標的にしていることはない」と話した。英BBCの記者は、ホテルから中継で「砲撃の前後、ホテルからの銃撃音は一切なかった」と伝えた

 どう考えてもこれは狙って撃ったとしか思えない。いま衛星写真を元に、舞台となったパレスチナ・ビルを3DCGに配置、戦車砲の位置と比較検討している。周囲360度眺めて、かなり遠方のパレスチナ・ビルのロイター通信者たちの部屋に、砲口を向ける偶然の確立は天文学的数値になる。フォックスやCNNなど、アメリカ政府ならびにペンタゴン寄りの通信社が一度も誤爆(?)を受けなかったという点でも、これは確信犯だ。
 以下は昨夜の日本テレビ「今日の出来事」からの抜粋、音声はダウンロードに時間がかかるので要注意。
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