Akemiのロンドン便り
03/03/22 (土)
バグダッドで大規模な空襲
おーるさんのページの写真のきのこ雲があがるところ、ちょうどBBCの生中継で見ていました。オレンジ色の火の手がかなり広範囲にあがっているように見えました。とうとう始まってしまった、、もはやピンポイント攻撃なんて言葉はあてはまらない。

ロンドンでは子供たちが授業にでないでで反戦を訴えています。北ロンドンのクルド人コミュニティーではフセイン政権打倒の口火が切られたことを祝っています。昨晩のヘリコプター事故で亡くなった英国籍兵士の8人の出身地プリマスでは連隊本部に次々に花束が届けられています。 米英軍によるイラク侵攻を待ち望んでいたとインタビューに答える英国在住するイラク人医学生がいました。 その一方、このようなやり方では平和はおとづれないだろうとアメリカを批判するやはり英国在住の年配のイラク人もいました。
怒り、喜び、悲しみ、、さまざまな感情の頂点に達している人々の心があります。

子供のデモについて、賛成意見をもっている親や教師がいるのにはちょっと驚きました。17歳にもなれば子供といえども意見をもっているのは当然で彼等の行動を規制するべきではない、と言うのです。 私は、子供には学校の規則を守らせるべきだと思います。でも国連や国際法をないがしろに大量殺人を正当化してしまった国の大人たちに何が言えるでしょう。社会にルールというものがあるはなぜなのか、大人も子供もここでもう一度よく考えるべきだと思います。あるいはルールのない弱肉強食の世界というのは人間にとって住みやすいものなのかどうか。

開戦以来イギリスのテレビニュースは現地からの特派員レポートと米英の公式発表にもとづく戦況報告、解説、そしてさまざまな市民の反応のレポートが中心になっていましたが、
トルコのイラク北部侵攻の動きにともない議論の中心は戦況分析に移りつつあります。すでに犠牲者がでてしまってた今、戦争の是非を議論する番組は少なくなりました。
愛するものの命を奪われた怒りは敵国への憎悪となり、何年も、何代にもわたって子孫に受け継がれることになるでしょう。理性とか言葉による主張や理解の限界をみるような思いです。

22日はまたロンドンで反戦デモが予定されています。保護者の許可があれば子供たちも参加してよいといわれています。先月2月15日のデモでは参加者200万人のうち逮捕者は7人だけだったそうですが、はたして今回はどうなるでしょう、、平和を願う心の力で無意味な殺し合いとめることができるかどうか、、

テレビにバグダッドの夜明けの空が写っています。
テレビ、ラジオ、インターネットを見守っていたら、寝不足になってしまいました。
テレビのつけっぱなしは体に毒ですね。 ちょっと自己防衛しなければ、、
おーるさんも体に気を付けてがんばってください。

毎度の飛び入り返信】
私もイラク開戦以来ずっと寝不足がつづいています。
正確にいえば開戦直前からですが、今夕はついにダウン、仮眠後これを書いています。
もっとも不景気の中、これまでも日々戦闘態勢にあり、不眠症は覚悟のうえ・・・
疲れているとろくなこと考えしか浮かばないもんで、そんなときには仮眠するに限ります。
毎日の生活における私的憎悪との葛藤という点では、私も心的戦争状態の真っ只中。
心ほど厄介なものはないけど、それを克服するキーワード「感動」のこと考えてます。
そちらは今、正午頃ですね。こちらは午後9時現在、猫がストーブの周りに集まっています。