ロビン・クック元外相が内閣を辞任した。ロビン・クック氏は2001年の総選挙後の内閣再編で、外相からThe
Leader fo the Comons に降格しています。現在の外相はジャック・ストロー氏。英国国会の下院は The
House of Commons です。庶民院と訳している所あります。
リーダーオブコモンズという役職をどう訳すか正式には知りません。
共同通信のニュースではこんなふうになってましたが、下院院内総務でいいのかな、、ちなみに上院はThe
House of Lords 。貴族などが世襲で議員をやってます。ここの議員も部分的に選挙制にしようというブレア提案がありましたが、まだ結論はでていません。
英閣僚1人が抗議の辞任(共同通信)
【ロンドン共同】ブレア英政権の有力閣僚であるクック枢密院議長兼下院院内総務(前外相)が17日、英国の対イラ
ク武力行使の方針に抗議して辞任した。武力行使の方針を決定するため招集された臨時閣議の開始直後に首相報道官が
発表したもので、クック氏は閣議直前に首相官邸でブレア首相に辞意を伝えたという。
[共同通信社:2003年03月18日 07時54分]
理由は、国連を無視して武力行使をおこなおうとする英国内閣をこれ以上支持することはできない、ということだが、これは大きなパラドックスだと思う。
支持できないからこそ内閣にとどまって反対を唱え続けてほしかった。
それが彼の使命ではなかったのだろうか。すでに世間の大多数は戦争に反対なのである。
イギリスという国はもう引き返せないところに来てしまったのだろう。
いったん戦争がはじまれば、メディアも国会も、国としての統一性を崩すような意思表明はできなくなる。大規模な反戦運動をおこなってきたタブロイドのデイリー・ミラー紙だって、一夜にして豹変、とまではいかなくとも、もう声高に反戦を叫ぶことはできなくなる。こういうことは戦後生まれの私にとって、頭ではわかっていても、ちょっと想像つかないことであったが、9.11のWTC事件直後の報道体制を見てわかった。「きみたちはテロの味方か、我々の味方か」と国際社会に2者択一を迫るブッシュ。あの時、この論理の理不尽性を指摘したマスコミはひとつもなかった。テロを支持することと、アメリカを支持することは全く別の問題であるのはしろうとが考えてもわかることなのに。
安保理で拒否権を発動すると宣言したフランスのシラク大統領は今になってしごくまともな意見を示しているが、どうなるだろうか、、
驚いたことに今日のbbcのラジオ番組ではイギリスのビールを見直そうという番組までやっていた。フランスのワインではなくて食卓に伝統的なビールを、ということである。日本でも戦争中は敵国の音楽が聴けなかったことを思いだした。でも音楽ファンは密かにジャズやクラシックのレコードや蓄音機を隠しもっていたのですよね。
さてビールのあう食事といったらなんでしょう。フィッシュ・アンド・チュップスとキドニーパイかしらん。 あとは中華やタイ料理、アジア系の料理はビールがいいですね。 でもフランス料理やイタリアンはやっぱりワインでないと合わない。 このところグルメブームでおいしくなったと言われるイギリス料理だが、イラク戦が始まればその味は一歩後退することになるだろう。国内ビール会社のスポンサーシップを得た国粋シェフがテレビに登場してくる日も遠くないかもしれない。
私は、食事については自炊で、イラク問題については犠牲者の出ない方向での解決の道にささやかな希望をつないでいる。
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