イラク復興支援、数百億円負担へ 政府、ODAで調整
政府はイラク戦争に伴う難民支援と周辺国支援について、政府の途上国援助(ODA)予算を軸に最大数百億円規模で負担する方向で調整に入った。戦後の復興支援もODA予算を中心に賄う方針。ただ戦争被害の拡大で復興費用が膨らんだり、米国から多額の資金協力を要請されたりした場合、財源として臨時増税案が浮上する可能性もある。
政府はイラク戦争に対する貢献策として、「難民」「周辺国」「戦後復興」への支援を表明しており、当面は緊急性の高い難民支援と周辺国支援の準備を進める。01年9月の米同時多発テロ後、米英などが展開したアフガニスタンでのテロ掃討作戦で、日本は難民支援として総額の2割(1億2000万ドル)、周辺国支援としてパキスタンに2年間で3億ドルの支援を決定。合わせて500億円近い資金をODA予算を中心に賄う。復興支援もODA予算などから2年半で約600億円を支出することになっている。今回の難民支援も同じ程度の負担割合なら、ヨルダンなどの周辺国支援を含め「ODA予算を中心に対応できる見通し」(財務省)。03年度予算案のODA予算は約8500億円、災害や予算不足に備える予備費が3500億円ある。ただ、復興支援については、イラクの石油関連施設に深刻な被害が出るなどして必要額が大きく膨らむ可能性がある。米国は日本に戦費負担は求めない姿勢だが、巨額の戦費で財政状況が厳しくなれば、日本が復興面で求められる役割が大きくなる。日本は91年の湾岸戦争の際、総額約1兆8000億円の資金を拠出。石油臨時特別税などの臨時増税で財源を確保した。今回も03年度予算案の枠内で賄えない巨額の資金負担を求められれば、新たな予算措置が必要になり、臨時増税も検討されそうだ。
この底なし不景気による国民生活の困窮の中、日本政府ないし小泉総理はまた「外面の良さ」をアピールしてくれた。これでは自分の子供を飢えさせておいて、他人の子供にオニギリを与えるようなものではないか。しかも、その他人を極貧の淵に追いやったグループの仲間だったという偽善ぶりだ。他人の子供にオニギリを与えるのが悪いというのではなく、まったくもって不公平なのだ。コンビニでオニギリを盗もうとして逮捕されたオッサンがいたが、そのニュースに多くの人が嘲笑したものだ。そうした嘲笑を煽ったのが三面記事を面白おかしく色付けしたマスコミだった。だが、私には笑えない。地元で無人の野菜販売所からジャガイモを盗んで逮捕されたという事件(?)が報道された。同業社長と話をしていたら、その犯人は一時私の会社で働いていたことのある職人だと云う。父が生存中のこと、私も一緒に仕事をしたことを思い出した。そこまで追い詰められたのかと、言葉を失った。職を失う、収入が無くなるというのは、そういうことなのだ。誰が笑えよう。明日は我が身だ。あるアナリストは「まだ日本人は甘い」と叱責する。「日本人よ、甘えるな。不景気だと云いながら海外旅行者は年々増えているではないか。それだけ日本はまだ経済的余裕がある。小泉総理には不景気だと嘆く国民を無視しても、改革に邁進してもらいたい」・・・素晴らしい知識人ではないか。肝に銘じてその言葉を受け止めよう。そうか、オレたちは甘えていたんだ。しかし・・・何に?甘えていたと云うのだろう?誰か教えてほしい。ジャガイモ事件の真相を教えてくれた社長は、その後「もう限界だ。ガソリンかぶって家ごと燃やしてしまいたい!」と本気とも冗談ともつかぬことを云って、私を驚かしてくれた。自殺はしなかったが・・・今もって全く仕事が途絶えているようだ。小泉総理のいう「痛み」とは、耐え忍べば回復する程度の痛みではないのだ。呼吸困難に陥っている者に「しばらく静かにしてくれ」と、その口と鼻を塞ぐようなことを、小泉さん、あなたはしているのですよ。こと私も息も絶え絶えに何とか生きてはいるが・・・もう少しで息の根を止められるかも知れない。なんちゃって・・・貧乏を笑うことでしか自分を、心を保てない今、全ての末尾に「なんちゃって」を付加して笑っている、私はやっぱりピエロだ。
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