03/03/16 (日)
03/03/14-アメリカ合衆国ジェフ・コンウェイ(Jeff Conway)中将がイラク侵攻のための要旨説明に、クウェートの砂漠にイギリスの海兵隊遠征軍を集結させている。
米予備役18万8千人に
 【ワシントン12日共同】米国防総省は12日、過去1週間で1万2000人余りの予備役と州兵を追加招集したと発表した。対イラク攻撃に備えた兵員増強で、招集された予備役らは合計で18万8600人余りとなった。予備役らの大半は米本土の基地警備など正規兵の減少分を穴埋めする任務に就き、一部はイラク周辺の米軍拠点で港湾業務や医療など後方支援に従事。米国は湾岸戦争の際は予備役と州兵を合わせて26万5000人を招集しており、これに次ぐ規模となる。昨年から5万人台で推移してきた予備役と州兵の総数は1月から急増。2月初旬に10万人を突破し、その後も増え続けている。(共同通信)

 一方、こうしたアメリカ政府の強引なイラクへの武力行使に、世界各地で再び反戦の気運が盛り上がっている。
San Francisco Bangkok New Delhi Palestinia
Seoul Greek Navy Japan Taiwan
Hong Kong Cyprus India Iraq
<反戦デモ>世界各地で一斉に行われる 日本各地でも大規模に
 米国の対イラク攻撃が現実味を帯びてきたことを受け、世界各地で15日、大規模な反戦デモが一斉に行われた。この日は東京、大阪など日本各地をはじめ、オーストラリア、タイなどアジアや欧州でまずデモが始まった。米国では約100都市で計20万人以上がデモに参加するとみられる。世界規模の反戦デモは先月、約60カ国で計1000万人が参加して以来。15日のデモは、日付変更線に最も近いニュージーランドがトップを切った。クライストチャーチなど同国南島の都市では約4000人の市民が「米国の独走を許すな」といった横断幕を掲げて行進し、夜になると参加者は各地でろうそくをともし、平和を祈った。
 オーストラリアでもシドニーなどで数千人規模のデモがあった。豪州緑の党は22日に行われるニューサウスウェールズ州選挙の投票用紙に「戦争反対」と記入するよう呼びかけた。
 首都ワシントンでは15日、数千人の市民がホワイトハウスを取り囲み、ブッシュ政権に抗議する。街頭でのデモのほかに、ドイツ、イタリア、スイス、スペインなどでは14、15日両日、対イラク攻撃に反対する工場労働者らがストライキを実施した。【シドニー堀内宏明、欧州総局】
 日本でも東京や大阪など全国各地で、非政府組織(NGO)や市民団体、作家などの呼びかけで、大規模な反戦パレードや平和集会が行われた。(毎日新聞)
反戦運動の市民80人を逮捕 サンフランシスコ
 【サンフランシスコ14日共同】米サンフランシスコの金融街で14日午前、米国の対イラク攻撃に反対する市民らが抗議行動を繰り広げ、株式やオプションを扱うパシフィック取引所(PCX)のウォレン・ラングリー前会長ら約80人が道交法違反容疑で逮捕された。サンフランシスコ市警によると、地元の反戦団体が主催。ラングリー前会長ら約200人がPCXを取り囲み「戦争が始まれば商売どころじゃなくなる」と叫びながら、4時間以上にわたって米国の対イラク政策を批判した。一部の参加者はラッシュ時の市道に寝転んだ。ラングリー前会長は退役軍人で、1996年から99年までPCXの会長を務めた。(共同通信)
反戦訴え数万の人波 イラク全土で大規模デモ
 【バグダッド15日共同】イラク全土で15日、フセイン大統領への忠誠と戦争反対を訴える大規模な官製デモが行われ、数万人が参加した。最近では最大級の規模で、フセイン政権が米国の軍事攻撃を間近に意識していることをうかがわせた。首都バグダッドでは、各職場や学校などから動員された数万人が参加、中心部の大通りを1キロ以上にわたって人波が埋め尽くした。参加者は「聞けブッシュ、われわれはフセイン大統領を愛している」などと書かれたプラカードや横断幕を持って行進。太鼓やラッパを吹き鳴らしながらにぎやかに戦争反対を訴えた。「イラク国民は一丸となって戦争に備えている。ブッシュの欲しいのは石油だけ」と流ちょうな英語で話す女性は会社員のブシャーさん(38)。中学校長のバクラムさん(50)は「ブッシュはイラクを破壊し続けてきた。ブッシュに反対。戦争にも反対」と叫んでいた。(共同通信)

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