Akemiのロンドン便り
2003/01/31-15:14着
このところイギリスのメディアでは連日イラク戦の是非が語られています。
だれもが戦争はしたくないと言いながら、ブレア首相のかたくななアメリカ支持にあっては近い将来始まるのは確実であろう、ならば早くかたづけてしまえ、勝ちは決まっているのだから、という暗黙の、おごった認識が世間一般にあるようです。

アメリカの狙いは石油でしかない。
国連を無視しても開戦しようとしているのは事務総長が黒人だからか?
ブッシュは世界にふたたびホロコーストをもたらそうとしている。
今日ラジオで聞いた南アフリカのマンデラ氏のあまりにはっきりした発言に、
救われたような気がしました。
このニュースはその後あまり取り上げられません。
http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/africa/2710181.stm

イギリス庶民にとってイラクとの戦争は遠くの火事のようなもので、危機感がないのです、きっと。
もちろんUNが証拠を示せない今の段階での参戦には否定的な意見が多いです、BBCもそういった論調です。
けれども一方では、タイミングをはかったようにテロリスト容疑で外国人が逮捕されたり、
アルカイダが持っているという、放射性物質をまきちらすダーティーボムについて警告的なドキュメンタリーが放映されたり、、テロへの恐怖をあおり、参戦の肯定へ世論を誘導しようとしているように思えてなりません。
 
あなたの恐れるテロというのは戦争の現場そのものではないですか、
戦争を起こそうとしているそこのあなた、、