03/02/28 (金)
今日のTV番組選別
 監督が支払いにきた。今回は僅かな報酬に留まったが、来月はその倍の報酬になる。何とか採算が取れるところまで持っていきたい。今、私が手がけている仕事は遺伝子操作の研究に使われている道具なのだそうだ。いきなり遺伝子レベルの話になる。ちょうど昨夜、遺伝子の基礎を調べていたので、素人ながらある程度は理解できた。むしろ監督より私のほうが知っているぐらいだ。監督が「どうしてそんな専門的なことを知ってるの?」と驚いている。なめてもらっては困る。それなりに勉強はしているのだ。監督は複数の大学で研究をしていたようだ。私といえば最終学歴が中卒でしかない、高校中退組である。高校中退とはいえ、夜間高校入学時、数ヶ月でエスケープしている。学歴こそないが、好奇心の旺盛なことでは負けない、と思っている。今はインターネットも普及しているから、概要ぐらいは誰でも知ることが出来る。これを活用しない手はないだろう。何をしたいのか、知りたいのか?それを知ってどう活用するか・・・その可能性に賭けている。とはいえ損得抜きに没頭する性格ゆえ、拝金社会では役に立たないだけだ。話の流れは監督が私に教えを乞う展開となったが、仕事も入ったことゆえ、いいかげんで退散してもらった。こんなことは云いたくないが、彼は大学で何を学んできたのか?首を傾げている。昔は「手に職さえ付ければ喰っていける」と云われながら、バブル崩壊後の今にして製造業は潰滅に瀕している。それでも日本の経済基盤は生産とそれに従事する労働が支えているのだと・・・今日も悲痛な思いで僅かな仕事と格闘している。ときに頬を伝う涙が落ち、納期に運ばれていく製品には私の涙も付随しているのだと見送る・・・こんな想いは誰が知ろう。さあ、遅い昼食を済ませたら、また仕事だ。午後1時現在。

 仕事中、私の父に世話になったと云う客が訪れた。すでに亡くなったことを告げたら驚いていた。時々こういう珍客が訪れることがある。会社の現状を説明したら、何かと心配してくれている。会社救済の具体的な話も出たが、ありがたい反面、私はどうも話に乗れない。信用しないわけではないが、人を信用するには挫折が多すぎた。困ったものである。深刻な話はさておいて、芸能人の話になった。彼によれば「木枯らし・・・」云々の主人公俳優とは同級生なのだと云う。いろいろ学生時代の面白いエピソードを聞かせてもらったが、その俳優が地元に来ると必ず寄る店がある。「エ○ール」というスナックなのだが、その話をしたらさっそく行ってみたいと云う。序でに、数週間前、その店の付近で殺人事件があったことも付け加えた。犯人はまだ捕まっていない。むろんその店とは関係はないが、物騒な世の中ではある。「必殺シリーズ」の某俳優が出入している店も紹介しておいた。ここのママとその俳優は愛人関係にある。若手では篠田某あたり、私の知る店でけっこう楽しんでいるようだ。それと市川昆監督「ビルマの竪琴」の古参俳優、親戚筋が地元とあって時折顔を見せる。奥さんに頭のあがらない所某も、奥さんの出産時には地元の実家にちょくちょく顔を出していたようである。私はあまり芸能人の話は好まない方だが、話に弾みをつけるには良いかも知れない。午後7時現在、夕食は外で摂ることにした。
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