03/01/20 (月)
 昨日テレビで観た自殺未遂で片足を失った青年のことを考えている。彼女によれば、彼は悩みなど感じさせない、いつも明るく振舞う明朗快活な青年であったようだ。それで思い出したのが私の同級生の社長のことである。彼もまたハキハキした物言いの明るい奴であった。家族など周囲の者は、まさか奴が自殺するなどとは微塵も感じなかったはずである。責任感が強いだけに、家族に心配かけまいと悩みを一人で抱え込んでしまうのだ。経営者としての責務がどんなに精神的苦痛を伴うものか、いま現在も倒産の危機にある後輩社長のことを心配している。プライドの高いこの後輩は、同業者の忠告や進言を拒み、莫大な損失を埋めようと必死になっている。私が提示していた、某大手の仕事引継ぎの一件も駄目になった。というか、返事すら寄越さないまま、結局は人手に渡ってしまった。電話も拒んでいる。会社は社長一人のものではない、彼の頑なな心がどんな結果をもたらすか・・・今も心配している。彼が家を新築し外車を乗り回して頃、私に云った言葉を思い出す。「世の中はカネが全てだ。カネを握った奴が勝ちなんだ」・・・今、彼はそのカネを失っている。心の拠り所としてきたカネを失ったらどうなるか、どうして生きるのか?人の誠意を信じない、拝金主義者の末路は哀れである。どんな経済苦にあっても、人に騙されても、ときおり人間が垣間見せる誠実さを・・・私は見逃したくない、信じたい。

 廃業か?休業か?で、また頭を悩ましている。今月中には何としてでも決着をつけたいのだが・・・足踏みを余儀なくされている。弟は株式会社であるところの我が社の存続を考えているらしい。そう簡単に株式とはなれないご時世に、譲り受けたい意向を示している。つまり我が社を休眠会社として譲るというわけだ。これは願ってもないこと、故人の父や母も草葉の陰で喜んでいるだろう。ところが、そうするにはまた様々な問題があるらしいのだ。どうなることやら・・・そろそろ監督からベース仕上げ有無の打診がある頃だ。午後2時40分現在、心せわしい一日である。
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