03/01/03 (金)
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 朝鮮半島0212(2002年12月分、主に北朝鮮動向)をまとめた。TOPからも入れるようになっている。毎日書いているニュースの見出し【気になるニュース】は、その詳細情報をいつでも取り出せるように別にストックしている。ニュース映像もほぼ毎日ビデオテープに収録しており、ニュースを特集するときに備えてきた。ここまでやる必要もないとは思っているが、ニュースを理解するうえで必要になるときもあるだろう。毎日洪水のように押し寄せる情報氾濫で、ときに問題の本質を見失うがちになる。それを是正するために、このような方法をとっている。時々ニュースを食材に例えてみる。新鮮なニュースをどう料理するか?日々工夫していきたいと思っている。過去のニュースも捨てがたい。これらは熟成されたワインのような香りを放つときがある。史実かどうか分からないものでも、その曖昧さに想像力を加味して酔いしれることも出来よう。想像力も完成度が高くなると、それが一人歩きして事実を凌ぐ場合だってある。例えれば、事実を越えるリアルさを追求した黒澤明監督の映画のようなものだ。「用心棒」や「赤ひげ」はビデオで幾度となく観ているが、それでも飽きないのは感情移入できるだけの完成度があるゆえだろう。
 昨夜は幸田露伴(1867-1947)のドキュメンタリー・ドラマを観ていた。彼の妥協を許さない厳格な芸術指向は、その娘、幸田文(1904-1990)の随筆によって語り継がれてきた。「おまえはもっと力が出せるはずだ。働いているときに力を出し惜しみするのはしみったれだ。薪を割っているときにも女は美しくなければいかん。身に爽やかでなくてはいかん。狙いを定めてから振り上げてちゃ駄目だ。狙ってエイッと下ろす。体ごとかかれ、横隔膜を下げてやるんだ」(幸田文著「こんなこと」から要約) 何とも口喧しいオヤジ殿である。箸の上げ下げにまで様式美を求められる生活には、現代の若者なら一日とて耐えられないだろう。しかし、よく考えてみれば、これは単なる躾の域を越えた何かであることにも気付かされる。私なども仕事をしているときには自分の動作を再検討することがある。特に足場を使った高所作業においては、足場の踏み違いで大怪我もしくは命すら落としかねない。動作の全てが命と直結するのだ。日々の生活でそのことを娘に教えてきた幸田露伴とは、やはりただ者ではない。幸田文の「おとうと」は市川昆監督によって映画化されているが、これもまた秀逸であった。幸田文の著作は数冊ぐらいしか読んでいないが、これを契機にその父親・幸田露伴の本と共にじっくり読んでみたい。
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【視聴予定】
選別対象局→NHK総合 NHK教育 テレビ朝日 日本テレビ TBSテレビ フジテレビ
21:00-22:30 NHK総合正月時代劇「またも辞めたか亭主殿・幕末の名奉行小栗上野介、辞職免職70回、やせがまん武士道を貫いた男とその妻の愛 鄭義信脚本 岸谷五朗稲森いずみ 西村雅彦伊東四朗ほか
23:30-25:10 NHK総合ジャンヌ・ダルク[後]
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