不審船は計２１隻、日本海で１８隻 拉致関与の形跡なし
海上保安庁は６日、これまでに確認した不審船の発見日や場所などについて明らかにした。６３年から０１年の鹿児島県・奄美大島沖事件までの計２１隻で、うち１８隻は日本海側に集中。また、計１２隻が日本の領海内で発見されていた。これらの船が過去の朝鮮民主主義人民共和国（北朝鮮）による拉致事件に関与した形跡はないという。同庁によると、不審船は、船形や船橋の構造、マストの位置などによって、（１）９９年に能登半島沖で発見された船（２）０１年の奄美沖事件の船（３）その他−−の３タイプに分類できる。小型船を収容するための観音開きの扉は、７７年以降の不審船で確認されている。
奄美大島沖で引き揚げられた北朝鮮工作船と同一と見られ、９８年の覚せい剤密輸事件にかかわった「第十二松神丸」と船体に表示された船や、今年９月に能登半島沖で見つかった船は、日本の領海や排他的経済水域内での不審な行動が確認されていないため、含まれていない。さらに、同庁は同日、奄美大島沖の北朝鮮工作船が搭載していた無線機や全地球測位システム（ＧＰＳ）、レーダー機器などの電子機器類が、すべて日本製だったことも明らかにした。ＧＰＳに航跡データは残っていなかった。その後の船体調査で、母船のエンジンはロシア製のディーゼルエンジンで、逃走時は４基のうち１基か２基しか作動していなかったとみられる▽船尾に収容されていた小型船には、３基のスクリューを隠すためのロール式カーテンがあった▽「明成丸」と書かれた救命浮輪を搭載するなど、日本漁船を偽装する細工が多数あった▽搭載していた日本製ゴムボートは同型のものが２０隻、北朝鮮へ輸出されていた▽船底の弁は閉じており、船体後部で自爆した衝撃で船内に一気に海水が入り、船が横倒しになって沈没した−−などがわかったという。
なるほど、海上保安庁は不審船に拉致関与の形跡は全く見られなかったというわけね。じゃ週刊文春に載ったという次のような記事にはどう説明するつもりなのか？嘘云うんじゃないよ。
元海上自衛隊員衝撃の告白「私は日本人拉致ビデオを見た！」
なぜこの映像を公開しないのか（週刊文春2002年12月12日号）
不審船上に人間代のズダ袋が二体。「現行法では拉致に手が出せない！」対潜哨戒機が日本海で不審船を追跡、ビデオ撮影をした。映像を見た隊員の痛恨の告白。水しぶきを上げ、夜の日本海を猛スピードで疾走する北朝鮮の工作船と、それを延々と追跡するカメラ。船上には人間大のズダ袋が二体転がり、工作船からは時折、威曙射撃とみられる閃光が光る……その衝撃的な映像に、隊員たちは思わず凍りついたという。一九九九年三月、能登半島沖の不審船事件で、自衛隊史上初の海上警備行動をとった海上自衛隊。しかし、実は、海自は二十年以上も前から、北朝鮮の工作船に対する警戒監視活動を粛々と進め、それらの工作船の姿を、スチール写真やビデオで撮影し続けていたという。現在もそうしたデータを集積した”資料”は、防衛庁のある部局に厳重に保管されているのだが、その中には明らかに「拉致工作船」とみられる画像も含まれているというのだ。”極秘”ビデオを実際に目の当たりにした元海上自衛隊員の衝撃の告白を紹介する。（インターネットより引用）
奄美大島沖で引き揚げられた不審船では携帯式対空ミサイル「イグラＳＡ16」が2基ミサイル弾2発見つかっているが、これは海上自衛隊のＰ3Ｃ対潜哨戒機を撃墜するためのものだろう。彼らはＰ3Ｃの爆雷投下を特に警戒しているという。口径72ミリ、全長157.4センチ、重量18.8キロ、有効射程500〜5200メートル、有効高度10〜3500メートル。このイグラで追跡中のＰ3Ｃが撃墜されていたなら大問題になったことだろう。
日本の追尾船に向けてロケット発射したのが携帯式対戦車ロケット砲ＲＰＧ7（7号発射管）で、発射機2基ロケット弾4発を装備、口径40ミリ（砲弾用85ミリ）、全長100センチ、重量8.5キロ、有効射程500メートル、北朝鮮国産品。
ほか双身高射銃14.5ミリＺＰＵ2対空機関銃、無反動砲82ミリＲＧ82通称Ｂ10、大隊機関銃7.62ミリＰＫＭ軽機関銃、自動歩銃5.45ミリＡＫＳ74突撃銃、四角手榴弾などが確認されている。四角手榴弾の内部には鋼の球玉250発が装填されていて、投げても転がらない北朝鮮国産品。自動歩銃5.45ミリＡＫＳ74突撃銃に至ってはＡＫカラシニコフ突撃銃ではなく、ストックが折りたためる特殊任務用だ。推定で戦闘員及び工作員含めて24人余りが乗船していたものと思われる。彼らの殆どがベルギー製9ミリブローニングＭ1の国産化「64式烽火」もしくはチェコ製7.65ミリＶＺ61スコルピオン自動短銃を携帯していたものと思われ､今後発見される可能性大である。まさに重装備である。いたずらに危険を煽るものではないが、1999年3月の海自の威嚇射撃を境に完全武装体制で侵入してくるようになったこれら不審工作船には警戒も必要だろう。現時点でも追い詰められている金王朝が「窮鼠、猫を噛む」ことも十分に考えられ、それは漁船を装った北朝鮮工作船に、不用意に接近する日本漁船が攻撃される可能性もあるということだ。
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北よりのやや強風５〜８ｍ／ｓ
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