02/10/24 (木)
暴力団幹部射殺の疑いで中国人3人逮捕 歌舞伎町発砲
 東京・歌舞伎町の喫茶店で9月27日夜、指定暴力団住吉会系の組幹部2人が男数人に撃たれて死傷した事件で、警視庁は23日、住所不定、無職金在宇容疑者(37)ら中国人の男3人を殺人などの疑いで逮捕したと発表した。事件当日の早朝、金容疑者ら中国人と暴力団員らのグループがスナックで、カラオケの歌い方を巡ってトラブルを起こしており、同庁は発砲事件の発端とみている。
 国際捜査課と新宿署の調べでは、金容疑者らは共謀して9月27日午後7時ごろ、新宿区歌舞伎町2丁目の雑居ビル「風林会館」1階の喫茶店で、白石和雄幹部(34)と伊藤純一幹部(36)に向けて発砲。白石幹部を射殺し、伊藤幹部に全治4カ月の重傷を負わせた疑い。スナックでのトラブルでは暴力団員1人がけがをしたといい、白石幹部側が金容疑者らを喫茶店に呼び出していた。同課は、銃弾などから少なくとも3丁の拳銃から発砲されたと判断。埼玉県朝霞市の中国人の男の部屋から拳銃2丁と実弾計17発を押収したほか、別の中国人の男1人についても殺人容疑などで逮捕状を取って行方を追っている。
 どうやら歌舞伎町は日本の無法地帯と化したようである。今年9月27日に起こった「風林会館事件」は当初中国人6人の犯行とみられ警察が行方を追っていた。最近では福建系マフィアに加え、東北系マフィアが激増していると言われている。それも東北地区の朝鮮民族が幅をきかせ、北朝鮮の覚せい剤と共に流れ込んできているとの噂が絶えない。最近とみに金庫丸ごと強奪事件が多発しているが、未確認情報によれば上海マフィアが計画立案し、荒っぽい仕事は福建系や東北系マフィアが担当しているのではないかということだ。94年8月10日の「快活林事件」は北京マフィアが上海マフィアに青龍刀で殺害された事件であったが、実行犯は福建マフィアで報酬は300万と囁かれている。これにも上海マフィアの影が見え隠れする。風林会館は日本ヤクザの牙城でもあり、面子をつぶされた彼らは歌舞伎町の中国系の店を訪れては血眼になって犯人を追っていた。そのため中国系の店が一斉に自主休業するといった事態に陥った。しかし今回一連の犯人グループが逮捕されたことで、ここしばらくは歌舞伎町も少しは平穏になると思われる。そもそも歌舞伎町で中国系マフィアが幅をきかすようになったのは1983年の中曽根内閣「留学生10万人構想」が発端であった。当初は真面目に勉学に励んだであろう留学生も、やがて生活苦からてっとり早く現金が稼げる歌舞伎町に引き込まれていく。90年代に入ると「蛇頭」から借金して密入国する福建系中国人が流れ込み、その借金を返すためにマフィアとなって犯罪に走るようになる。そしてその頃に前述した快活林事件が起こるのである。北京マフィアに上海マフィア、それに福建系と東北系マフィア、そこに新たに東南アジアの「華僑系マフィア」が登場しつつある現在、歌舞伎町を舞台とした日本ヤクザVS中国マフィアの縄張り争いは続く。(参考「歌舞伎町案内人」李小牧)
 ちなみに我が地元でも荒っぽい手口の強盗が相次いでおり、組織的な犯行とみられその殆どの事件は未解決になっている。日本全国を股にかけたこうした犯罪には外国人グループの関与ありとして、地元警察も捜査しているようだが一向に解決する兆しがみられないようだ。生前の父が警察幹部から直接聞いた話を思い出す。いわく「末端の警察官にしてサラリーマン化してしまい、地道な張り込みを嫌っている。困ったもんだ」 近所のおばさんは銀行強盗が起こった当日の監視カメラに写っていた。どうやら犯人が出ていくのと入れ替わりに入ってきたところを監視カメラがキャッチしたようだ。事情聴取に何度もやってくる警察に閉口していた。自宅の斜め向かいでは覚せい剤取り引きの現行犯で組員が逮捕される事件も起きている。数年前には我が工場にも泥棒が侵入しバットをもって追い払ったことなど、考えると物騒な世の中になったものである。
【視聴予定】
19:30-20:00 クローズアップ現代 ▽犯罪被害者をどう守るのか
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