雨が降っている。空は暗雲で覆われ､昼だというのに室内は暗く、照明をつけている。今日は何もしたくない、何もしないでただタバコをふかしている。これで、何も考えないでいられたらどんなに楽だろう。苦しんでいる自覚だけが自分が生きているという証のように・・・苦しむことに苦しんでいるこの際限のない逡巡に、疲れた。昨夜、懐かしさのあまり電話した相手から、返ってきたのは突き放すような非難であった。何もしないで生活できるのだからいいよなぁって・・・気楽なもんだよなぁって・・・私より私のことを知っているかのような口ぶりに、言葉を失う。そうなのか？どうやら私は自分のことを知らなかったようである。全て他人の評価で決定される世相にあって、反論は言い訳に過ぎなくなる。甘んじてその評価を受けよう。心の痛手をそっとしまい込んで、傍にあったワイン1本空にして、そして夜の街へと飛び出した。一時的にでも自分を忘れたかった。こんな時、傍にあるのがワインではなく、愛する人の心の支えであったら、こんなに自分を忘れるほど泥酔はしないものを・・・今日は何もしたくない。何も考えたくない・・・のに、自分で自分を責めつづけている。考えるから苦しむのだ。考えたくないようにするには自殺するしかない。私は昨夜泥酔した時点で死んだのだと、無理にでも思い込もう。コップの中の酒に自分の死を見詰めながら、それを飲み干した瞬間に私は自殺して果てたのだ。だから今の自分は過去をかなぐり捨てた生まれ変わった自分なのだ。まだ雨が降っている。暗く憂鬱な日の昼下がりに・・・雨よ、雨、私の心から苦悩という厄介ものを洗い流してくれないか。
私の顔を舐めまくる「ナメ次郎」オス白猫１歳、同じく同年三毛猫「コミック」と「ワンパーク」共にメス、その生みの親「クロ」は現在更年期障害で機嫌が悪い。そのクロの娘「チロ」も三匹の子持ちとなった。白猫「ブサイク」に「三次」共にオス、そして茶色いオス猫「ブラウン」はいつも同系色の座布団の上で丸くなっている。そして今年の夏に死んだ「ペロ」、申しわけなさそうなペロの表情が懐かしい。それ以前にも三匹の猫が亡くなっている。死なない生きものはない、かくいう私も生きものであり、いつかは必ず死ぬ運命にある。例外なく、間違いなく、「おそらく」ではない必然としての死が・・・全ての生きものに待ち受けている。分かりきったことだと、死を自覚しないまま生きていられる人間とは何なのだろう。
どうやらイラクで本格的な戦争が始まるらしい。また多くの人が死ぬんだ。お尋ね者フセインを許さない正義という偽善の旗印の元、殺人を合法化するための許可が降りたんだと・・・フセインの独裁を挫くために殺されていくのは兵士だけではない。名もなき人々の多くの命も奪われていくんだ。それが戦争だと「殺さないと殺される」ところまで追い詰めて、死体の山を築きその天辺に勝利の旗を掲げ「これで平和がもどった」と嘯く為政者どもの醜悪な心を見よ。悪魔は常に偽善という隠れ蓑を用意している。この怪物は自由自在に形を変え、最も居心地のいい権力を巣窟としている。天下取りたちが座する背後で、覆い被さる悪魔の正体を見抜け。国民の愛国心を擽り、戦争を煽り立てる為政者どもの血塗られた邪心を許すな。
猫が鳴いている。餌がほしいと・・・訴えている。まだ雨が降り止まない。
どれ、元気出すか・・・早く立ち直らないと生きていけない御時世、落ち込んだままでは自滅するだけだ。そんなときは考えが悪い方向ばかり向く。他人様の評価に振り回されるほど私は軽かったのか？否、そんなわけないだろう。致命傷ならいざ知らず､蚊に刺されたぐらいの中傷がなんだというのだ。というわけで仕切り直しだ。明日から仕事の仕上げに入る。我が子を慈しむように心のこもった仕事をしよう。現在23時ちょっと過ぎの立ち直りを記念して、ガッツポーズをしている。日の昇らない朝はないんだ。自戒と反省の日々、貧乏が気にならないほどの希望をもっていれば、それで良いではないか。絶望は死だ。希望は心の中で生まれる。うむ、今夜の私はけっこうイケてるぞ。
【視聴予定】
■19:30-20:00 ＮＨＫ総合 クローズアップ現代
24年ぶりの帰郷・家族の思いは…
■21:00-21:54 テレビ朝日 たけしのＴＶタックル
警告…欠陥住宅のワナリフォーム詐欺(秘)手口暴露＆血税投入でビル乱立(秘)利権
■22:00-23:00 テレビ朝日 ニュースステーション
5人が家族・友人に話したこと…▽”再生”角膜で視力回復、医療最前線
■23:30-24:40 フジテレビ ニュースＪＡＰＡＮ
検証(25)薬害Ｃ型肝炎
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