02/08/19 (月)
 昨夜のテレビ番組「あるある大事典」では母性本能のメカニズムを科学的に解明していた。遺伝子「Fos B」には、内側視索前野に働きかけて「守る」といった母性行動を起こすようプログラムされている。その内側視索前野の働きを高めるのがホルモン物質「プロラクチン」で、このプロラクチンがなければ母性行動は疎外されるのだという。プロラクチンは睡眠中に体内でつくり出され、光の刺激があるとその量は大幅に減少する。つまり灯りを付けっぱなしで寝るとか、光が射し込む夜明けに頃にしか眠れない人はプロラクチンが不足する。睡眠を促すホルモン「メラトニン」はプロラクチンの生成を助ける働きがあり、そのため光の刺激でメラトニンが少なくなり、睡眠中につくられるべきプロラクチンも少なくなってしまう。プロラクチンは下垂体でつくられ、伝達神経を経て内側視索前野へと向かい母性行動を促すが、嗅覚などによる体験が浅いと伝達がうまく機能しなくなることもあるらしい。つまり環境によっても大きく左右されるということである。
目撃者によって描かれた広島爆心地
下の女性の遺体は赤ん坊を抱いている。
 原爆投下後の広島や長崎、そして東京空襲の焼け跡からも、我が子を抱いたまま焼死した痛ましい母親の遺体が見られたという。実際にその記録写真も残っており、自分の命を盾にしても我が子を守り抜く母性本能を象徴しているかのようだ。昨今はその我が子を虐待しては死に至らしめるといった、母性とはおよそかけ離れた事件が多発している。深夜になっても人工的な灯りが燈され、睡眠中であれ光が溢れている。かく言う私も蛍光灯をつけたまま眠っている一人なのだが、これらの習慣も改めねばならないようだ。夜になれば暗くなり、暗くなってから眠りにつく、といったごく自然の生活に戻さなくてはならない。母性からかけ離れるというのは、自然からかけ離れるのと同じことであるかも知れない。私が子猫たちを可愛がるのも母性の現れなのかと、一応男性ながら母性の必然性を感じている。今も猫族たちが集まって互いに舐め合っている。

 大型ベースと通常サイズのベース二台の納期を完了、新たに大型ベース一台が入荷する。今度の納期は来週の月曜、十分期間はある。慌てることなく、体調を保ちながら作業していきたい。ちょっと無理をしただけで下半身に負担がかかり、いったん痛み出したら少なくとも一週間は痛みが持続してしまう。最悪の場合は一ヶ月間も痛みが伴うときもある。それでも数年前よりは楽になっている。あの頃は足首が腫れあがり、松葉杖なしでは動けない状態だった。長いときは半年間も松葉杖をついていたっけ・・・治ったわけではないだろうが、いま普通に歩けることが不思議なくらいだ。無理さえしなければ何ともないのだから、気長に仕事を続けていけばいい。今日は下地調整から始め、足りなくなった材料を注文しておいた。明日から本格的な作業に入る。すべては順調だ。今度の大型ベースは最も大きいものだと思っていたが、監督の話では、さらに大きなベースもあるのだと言う。大きな仕事を手がければ、それだけ自信がつく。金属の仕事を初めて手がけてからちょうど一年になる。失敗もした、監督とぶつかったこともあった・・・とにかく逃げないでやってきた。孤軍奮闘の中で多くのことを学んだ。何より、やれば出来ることを実感している。這いつくばるようにして生きている吹けば飛ぶような零細企業、たたき上げの仕事だけを唯一の誇りにして、この底なし不況を生き抜いてやる。

【視聴予定】
■19:10-19:30 NHK教育 健康「痛み・我慢は禁物」
■22:00-22:45 NHK総合 シャーリー・マクレーン自らを語る シナトラとの出会い▽愛と喝采の日々 
■22:54-23:50 TBSテレビ 筑紫哲也NEWS23 ODA検証