昭和20年8月6日、午前8時15分、原子爆弾235U(ウラン235)が広島上空で炸裂した。その三日後には長崎上空で原子爆弾239Pu(プルトニウム239)が炸裂、多くの犠牲者を出した。この時の原爆はTNT(トリニトロトルエン)二万トン相当の威力があったとされている。
左の絵は、爆発の一時間後に現れた巨大な火柱を描いたもの。「ものすごい火柱は渦を巻いて上昇、吸い上げたものが光線にあたり、キラキラ輝き、ものすごく恐ろしくもあり、きれいでもあった。曇空の間から数条の光線が出ていた。きのこ雲以外の空は、雲ひとつない真夏の晴天であった」との添え書きがしたためてある。広島の場合、原爆投下直後の現存する写真は三枚しかないとされている。
被曝者健康手帳を所持する29万人に対し、国はたった2000人しか原爆症と認定していない。広島平和祈念館の追悼文「誤った国策により犠牲となった多くの人々に思いを致しながら、その惨禍を二度と繰り返すことがないよう、後代に語り継ぎ、広く内外へ伝え、一日も早く核兵器のない世界を築くことを誓います」も、「誤った国策」を入れるかどうかで揉めたようだ。一旦は削られながらも地元の要求で戻された「国の過ち」が、今もって多くの被曝者を原爆症と認めないことでも継続されているように思えてならない。
【視聴予定】
■21:00-22:00 NHK総合 スペシャル
長崎の子・映像の記憶▽初公開・被爆直後のカラー映像▽原子雲の下の人生▽放射能被害と偏見
■21:00-21:54 テレビ朝日 運命のダダダダーン!「涙」
テレサ・テン衝撃…大富豪との悲恋…故郷を奪われた少女▽特攻隊の母
■23:60-24:00 NHK総合 読む テロと破壊兵器 |